パクチーの栄養と効能とは?|知って得する調理方法や食べ方とは?

生活全般
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パクチーは別名コリアンダーともいいますが、独特のクセのある香りがカメムシに似ているとも言われ、セロリとともに嫌われがちな芳香のあるハーブです。

独特の香りから苦手な人も多いですが、好きな人はほんとに好きです。

ところが、最近パクチーには有害物質を身体の外に出してくれるデトックス効果や老化防止効果など美容にも効果がある凄いハーブだったと分かったのです。

調べてみるとこれは本当に凄い。

今まで知らなかったのがもったいないと思ってしまいました。

パクチーとコリアンダーの違いは?

パクチーとコリアンダーは同じ植物です。

日本では香辛料として種子や葉を乾燥させてパウダー状にしたものをコリアンダーと呼び、葉を生のまま野菜として使用する場合にパクチーと呼ぶことが多いようです。

ふたつの名前で呼び分けているのは、多国籍料理がブームとなったころ、エスニック料理と共にパクチーが、そして欧米料理と共にコリアンダーが、それぞれ別のルートで日本に入ってきたからだという説があります。

1.パクチーとは

パクチーは、紀元前2世紀ごろの漢の時代の役人が、南シナ海での貿易で中国に持ち帰ったことで、東南アジアに伝わったといわれています。

その後、東南アジア全土に広がりタイにも伝わったそうです。

パクチーの名前はタイ語が由来です。

日本でよく見かけるパクチーは、タイではパクチータイと呼ばれ、葉だけでなく種も根も料理に使われています。

このほかにもパクチーファランと呼ばれる種類があり、パクチータイの数倍の強烈な香りが特徴で、トムヤムクンなどのスープなど、多くのタイ料理で使われています。

さらにパクチーラオと呼ばれる種類があり、これはイタリアンでおなじみのディルのことです。

西洋から伝わった際、ラオスやタイに広がったことがこの名前の由来です。

肉料理によく使われています。

2.コリアンダーとは

コリアンダーはパクチーの英語圏での呼び方です。

カレーにも使われるスパイスです。

紀元前から重要なスパイスとして使われており、古代エジプトでは薬や香辛料としてだけではなく「幸福のスパイス」として、死者と一緒に墓に入れる習慣もあったそうです。

コリアンダーはよく熟した種子を摘みとって、乾燥させたものです。

葉の部分とは違い、クセの少ない風味なので使いやすく、肉料理、野菜料理、焼き菓子など様々な料理に使われています。

パクチーの栄養と効果とは

1.パクチーの栄養

パクチーは100gあたり23kcalです。

低カロリーなため、ダイエット中でも安心して食べられます。

また、ビタミンやミネラルが豊富です。

ビタミン ミネラル
βカロチン 4000μg ナトリウム 7mg
レチノール当量 330μg カリウム 760mg
ビタミンB1 0.12mg カルシウム 100mg
ビタミンB2 0.21mg マグネシウム 30mg
ビタミンC 96mg リン 45mg
3.4mg

2.パクチーの効果

パクチーの効果で特筆すべきは、デトックス効果とアンチエイジング効果です。

また、健康・美容効果があるビタミン類が含まれています。

(1)デトックスによる美容効果

デトックスとは体内の毒素を体外に排出する働きのことです。

微量ですが普段の生活で水銀や鉛などの重金属を体のなかに貯めこんでいます。

体内に重金属がたまっていくと、血流が悪くなることで、吹き出物やクマなどお肌のトラブルにつながっていきます。

また、お肌だけでなく、フケなどの頭皮のトラブルも引き起こす原因にもなります。

パクチーには、そのような害をもたらす重金属をデトックスする作用が有ることが分かっています。

重金属をデトックスすることで、お肌や頭皮の不調が改善される効果が期待できます。

(2)アンチエイジング効果

パクチーには、体内に活性酸素の増加を抑える効果があります。

体内に活性酸素が増えると、

  • がん
  • 糖尿病
  • 動脈硬化
  • シミやしわ

などの原因になるといわれています。

年齢とともに活性酸素を防ぐ機能が低下していきます。

パクチーは活性酸素を防ぐ抗酸化作用に非常に優れた野菜です。

その効果は大豆の10倍ともいわれています。

パクチーを摂取することで、アンチエイジだけでなく健康維持の助けにも繋がります。

(3)豊富なビタミンやミネラル

パクチーはビタミンが豊富に含まれており、特にβカロチンは抗酸化作用が強いといわれています。

βカロチンはビタミンAの一つですが、肌の老化を防ぐ効果や、肌の代謝を良くして綺麗に保つ効果が期待できます。

また、パクチーに含まれているミネラルの中でも、カリウムは体の余分な水分や老廃物を外に排出する働きがあります。

そのため、パクチーを食べるとむくみが解消できたり、デトックス効果に期待できます。

体の代謝が良くなると脂肪が燃えやすくなりますから、ダイエット効果にも期待できます。

パクチーを食べ過ぎるとどうなる?

デトックス効果やアンチエイジング効果など素晴らしい効能があるパクチーですが、食べ過ぎると副作用が出る人もいます。

消化を促進する作用が強いせいで、腹痛・下痢などお腹を壊すことがあります。

また、頭痛の症状が出る人もいます。

不安を和らげて、睡眠の質を改善する働きもパクチーにはあります。

その安眠効果が食べ過ぎすぎることにより強烈な睡魔になることもあるようです。

これは実際の体験談であって医学的な根拠はありません。

カラダによい食べ物ですが、人によって合う合わないがありますので食べ過ぎには気をつけましょう。

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