
カレーは大人も子供も大人気のメニューです。家庭でもお店でも楽しむことができるカレーですが、ひと手間かけるだけでぐっとおいしくなるってご存知でしたか。
カレーをおいしくする秘訣とは何か。2~3種類のカレーのルーをブレンドするとか、玉ねぎをあめ色になるまでしっかり炒めるなど、いろいろありますが、隠し味をプラスするのも定番です。どんな隠し味があるのかいくつか紹介します。
はちみつ
カレーの隠し味に、はちみつを入れると、辛さがより引き立ちます。少し入れると、まろやかになっておいしくなり、味に深みが出ます。バーモントカレーも、はちみつが入ってるのがウリですし、カレーとはちみつって相性がいいのです。
ところが、カレーにはちみつを入れたら、まるでインドカレーのようにサラサラになってしまったというようなことはありませんか。これは、はちみつを入れるタイミングの問題なのです。カレーにとろみを付けているのは、小麦粉デンプンです。
実は、はちみつには、デンプンを分解してしまうアミラーゼという酵素が入っているため、カレーにとろみが無くなり、サラサラになってしまうのです。インドカレーのようにサラサラなカレーが好きな人なら問題ありませんが、とろみが欲しいと思う人には大問題です。
カレーがトロトロになるかサラサラになるかは、はちみつを投入するタイミングで決まります。これはアミラーゼの性質によります。
アミラーゼは75℃の温度で失活してしまうので、カレーを煮込んでいる最中にはちみつを入れるとアミラーゼが失活しているため、デンプンが分解されず、とろとろのカレーになります。
反対に、火を止めてカレーの粗熱が取れたころにはちみつを混ぜると、アミラーゼの性質によりサラサラのカレーになります。はちみつを入れる量は、8皿分のカレーなら大さじ1杯で良い隠し味になります。
ケチャップ
トマトが原料であるケチャップには、ほどよく酸味があります。酸味が加わることで、油のしつこさを和らげ、さっぱりした味わいになります。また、ケチャップには、酸味と同時に甘みも含まれています。
辛いカレーに甘みが入る事により、カレーの辛さが和らいで、マイルドな味わいになり、味に深みも出ます。カレーは好きだけど、辛すぎるのは食べられない人もケチャップで辛さを気にすることなく、おいしく食べられます。
ケチャップにはトマトから出た、旨味成分のグルタミン酸がぎゅっと凝縮されています。更にケチャップには、グルタミン酸だけではなく、砂糖や塩などの調味料も含まれているため、コクを出すことも出来ます。
オイスターソース
ウスターソースやとんかつソースなどもありますが、塩や酸味が入っているので旨みプラスアルファの要素が多く変化しやすいのであまりオススメできません。
しかし、オイスターソースはそういうところが控えられていて、旨みが凝縮したソースなのでストレートにカレーの旨みがアップします。味に深みとコクが出て、濃厚な味になり、一晩おいたようなカレーになります。
オイスターソースは溶け込みやすいのでさっとかき混ぜるだけでOKです。入れ過ぎて塩分を過剰に摂取してしまわないように注意してください。
リンゴ
すりおろしリンゴを隠し味にすると、まろやかで甘味のあるカレーにすることができます。すりおろしリンゴを加えるときは、4人前につきリングを2分の1個を加えるとよいでしょう。
水分が多くなるので、具材を煮込むときの水分を減らします。カレーのルーを入れる直前に加えるのがポイントです。唐辛子や香辛料のきいた辛いカレーの場合でも、ただ辛いだけのカレーじゃなく、奥の深い味になること間違いなしです。
チョコレート
カレーの隠し味としてはかなりの定番です。辛味が抑えられて、マイルドになるだけでなく味に深みとコクがでて、味の幅が広がります。ミルクチョコレートなどより、カカオ含有量が多いビターチョコレートがよりオススメです。
板チョコ2~3片を、様子を見ながら入れるとよいでしょう。カカオは煮込み料理と相性がよいそうで、チョコレートでなくスプーン1杯程のココアでも美味しくなります。
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