かなり太ってる人の中で頬が黒い人がいますがなんでだろうと思ったことはないですか。
お相撲さんにもたまに見かけます。
安田大サーカスのHIROさんを思い浮かべて頂くと想像がつくと思います。
男性で約3割、女性で約2割の国民が肥満であるともいわれる社会において、肥満体型の人はよく見られるようになりました。
黒ずんだ頬の原因や治す方法を探っていきます。
頬が黒くなる原因とは?
頬が黒くなる原因はいくつかの説があります。
1.黒色表皮腫
黒色表皮腫とは肌が角化し黒く色素沈着してしまう皮膚の発疹のことで、主に良性、悪性、仮性の3種類に分られます。
首の周り、わきの下、鼠径部、唇、手のひらや足の裏などに出来やすい特徴があります。
黒色表皮腫は多くの場合、無害(良性)であり、積極的に治療する対象ではありません。
しかし、腫瘍がある場合には治療が必要となります。
がんの兆候として黒色表皮種が出てくることもあるため、肥満が原因だと自己判断せずに医師に診てもらうようにしましょう。
なお、肥満の人の頬を黒くする要因であると考えられているのは仮性黒色表皮腫です。
仮性黒色表皮腫の原因は血糖値に対し血中インスリンが高いため皮膚のインスリン受容体に異常が起こり、皮膚細胞が増殖、黒色化すると考えられています。
仮性黒色表皮腫の場合、肥満解消が一番の治療です。
肥満を解消すればすぐに消えますし、また太れば現れるようです。
2.血行不良
頬には多くの毛細血管が集まっており、これらが血行不良を起こすことでうっ血し、頬が黒く見えます。
表情筋をよく動かしていて血行がいい人は頬が黒ずむことがなく、よく笑う人などは太っていても頬が黒ずまないようです。
3.リンパの流れが悪い
リンパ管には、心臓みたいにポンプの役目をする機能が無いので、リンパ液を流すには筋肉や内臓の動きが必要です。
肥満で筋肉量が少ないと、リンパの動きも悪くなって、少しずつリンパ節に不純物が溜まっていきます。
不純物とは、体に入った細菌・ばい菌、異物・老廃物、余分な水分等です。
体に不要な物が溜まってきた状態が頬にも現れて黒く見えるのかも知れないのですが、これは頬に限らず脇や鼠蹊部なんかの皮膚が薄い部分に見られる症状です。
頬の黒ずみの治療法とは?
1.黒色表皮腫の場合(外観の治療)
1)5%サリチル酸ワセリンを1日2〜3回患部に塗ります。
2)ビタミンA軟膏を1日数回患部に塗ります。
3)尿素(にょうそ)軟膏を1日数回患部に塗ります。
2.肥満の場合は減量することで黒色表皮腫が治る
黒色表皮腫は原因となっている病気を治すことで治療することができます。
肥満が原因で生じた黒色表皮腫に適した治療法は体重を減らすことだといえます。
医師に相談した上で、外観の治療と同時に減量に取り組むとよいでしょう。
黒色表皮腫は基本的には無害ですが、癌や糖尿病が隠れている可能性もあるので、身体に症状があらわれた場合はすぐに皮膚科専門医の診察を受けましょう。
3.血行不良やリンパの流れが悪い場合
まずは体重を落とすことです。痩せることで次第に黒ずみも薄くなってくることが期待できます。
バランスの良い食事と、適度な運動で、ゆっくり減量していくようにしましょう。
肥満ぎみの人は急激に体重を落とすと、リバウンドを起こす可能性も高いため、ストレスの無い方法で行うことも大切です。
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