緊張で声が震えるのを抑えたい|その原因と克服する方法とは?

生活全般
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極度の緊張によって、声の震えを体験すると、「また声が震えてしまうのではないか」と不安になることがあります。

実は、この不安が引き金となって更なる緊張・あがりを誘発させてしまうことがよくあります。

これは声の震えに限らず、緊張やあがりによる症状を一度体験すると、失敗したらどうしようなどと、必要以上にネガティブに考えてしまい、余計に症状をひどくさせてしまう恐れがあります。

声や体の震えを悪化させないようにするためには、緊張による声の震えや体の震え、赤面、どもりなどを一度体験しても、深く考えないことが大切です。

人は誰でも緊張しますし、誰でも失敗するものです。最初から完璧にできる人はいません。

流暢に話しているアナウンサーなども、初めはあがり症だったり、人前で話すことが苦手だったという過去を持っている人も多くいます。

そんな過去を重く、ネガティブに考えていては、人前に出る仕事なんて絶対にできなかったでしょう。

失敗しても明るく、楽観的に、前向きに捉えてきたからこそ、最後にはうまくできるようになったのです。

声が震える原因

緊張すると声が震えてしまうという症状は、特に日本人に多い心の問題だそうです。

日本の学校教育は、小さいころから集団行動を重視する傾向にあるので、周りに合わせて動こうとする癖が付いています。

その集団に馴染めないと、社会的に認められないといった風潮があるようで、それが不安の原因になり、緊張を煽ってしまいます。

その他にも声が震える原因は、主に対人恐怖の面が強いです。

やはり、周りの目を気にしない、楽観的で前向きなタイプの人はこのような症状はあまりみられません。

逆に真面目すぎる人やプライドの高い人、何でも完璧にこなしたい完璧主義者などの人が陥りやすい傾向があるようです。

緊張で声が震えるのを克服する方法

1.緊張している辺りの筋肉を緩める

声の震えや言葉の詰まりがあるとき、発声に使う筋肉が硬直・痙攣している状態です。

まずは身体的な面でのアプローチとして、その緊張した筋肉をマッサージして緩めてあげることが即効性のある対処法です。

顎や喉、首の固くなっている筋肉をさすったり伸ばしたりしてほぐしてあげましょう。

実はこの方法、身体的な部分だけではありません。

感情と身体感覚はお互いに繋がっているので、固くなった筋肉を緩めてあげると、それに伴って恐れの感情も薄まっていきます。

喉や首元、顎のあたりの硬直した筋肉をさすったり伸ばしたりして、緩めてあげましょう。

スピーチ・マッスルの緊張がほぐれて、恐れの感情も軽減します。

これは最も手軽に行える震え対策です。

2.深呼吸して空気を取り込む

鼓動がはやくなると、呼吸が自然に速くなります。

このスピーディなリズムが緊張をさらに増幅させます。

そのため、意識的に呼吸をゆっくりするのが緊張を抑えるコツです。

深呼吸、特に腹式呼吸をすると全身がリラックスします。

軽視されがちなことですが効果はあります。

話をしていて声が震えそうになったら、一度止まって深呼吸してみましょう。

緊張して声が震えているときは、浅い呼吸が胸のあたりで速いテンポで繰り返されていることが多いです。

緊張しているなと感じたら、ゆっくりとした深い呼吸に切り替えてみるとよいでしょう。

腹式呼吸はまず口から息を全部吐き出します。

次に鼻から息を吸い、この時お腹に空気を送り込むイメージを持ちます。

最後に、膨らませたお腹から空気を抜くように口から息を吐き出します。

これを10回ほど繰り返してみてください。

緊張が抑えられているはずです。

3.声の震えから意識を逸らす

緊張しすぎたときにこれらの症状を防ぐためには、くつろぐための行動をとることによって緊張から意識を逸らすことが有効です。

たとえば、ネクタイを少し緩める、第一ボタンをはずす、お茶があるならば飲む、行動や話し方を意識的にゆっくりとしたものにするなどです。

とくに話し方や行動をゆっくりするというのは効果があります。

焦ったときには人はせかせかと動かなければならないような気持になり、リラックスしているときにはゆったりと動くものです。

緊張しているときにゆっくり動くことによって、意識的にリラックスしやすい環境を整えることができます。

4.自分の声を客観的に聞いてみる

ICレコーダーなどで自分の声を録音して客観的に聞くのも効果的な方法です。

声の震えで悩んでいる人は、自分の声は聞き取れないほど相当酷いものだと思い込んでいることが多いものです。

一度客観的に自分の声を聞いてみると、思っていたほどひどくないかもと感じることができるでしょう。

その思い込みを正すことは声の震えを克服するのに大いに役立ちます。

5.わざと声を震えさせる

声が震えるときの対処法として、わざと声を震わせる方法があります。

普段、声が震えてしまうのを無意識にやっていると思いますが、それを意識してやってみます。

しかし、震える声は意識して出そうとしてもなかなか出せるものではありません。

震える声は無意識に出てくるものなのです。

もし、緊張して震える声が出てしまったら、わざと震える声をだそうと努力します。

そうすると、震える声がピタッと止まります。

6.大きな声で話す

これも効果的な方法です。

声が震えてくると、自信のなさや恥ずかしさから声が小さくなりがちです。

そうなると余計に震えやすくなってしまいます。

口を大きく使って、大きな声を出すという意識を持つようにします。

症状の軽い人なら、これを意識するだけでもかなり改善されます。

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