コンバージョン(変換)

コンバージョン(変換) 保険

保険の世界でも最近は「コンバージョン」という言葉がよく使われるようになってきました。

でも、具体的に何を指す言葉なのか分からないという方も多いのではないでしょうか?

ここでは、保険業界でよく使われる「コンバージョン」という言葉について解説します。

コンバージョンとは

コンバージョン(変換)とは現在加入している保険の種類から異なる種類の保険の変更することです。

変更時の被保険者の健康状態を問われることがない点が転換制度と大きく異なります。

コンバージョン可能となる条件

・一定期間以上にわたり、有効に保険契約が継続しており、払込が行われていること

・質権付きの契約でないこと

・保険契約満了・解約から一定期間以上経過していないこと

・保険料が免除になっていないこと

・給付金の請求中でないこと など

コンバージョンの例

現在、定期保険(10年満了)加入中に満期までにがんで余命数年を宣告されたような大きな病気にかかってしまった場合、その後の保険加入は厳しくなるため、コンバージョンを利用して健康状態の診査なしで、終身保険に切り替えることができます。

当然保険料は定期保険から終身保険に切り替えるため高くなりますが、検討する価値はあります。

転換制度との違い

解約返戻金と診査の取扱が異なります。

コンバージョン(変換)制度

現在契約している生命保険を別の種類の生命保険に変える見直し方法です。

解約返戻金があれば受け取れますが、新しい生命保険には充当せず、変換時の年齢で保険料が計算されるため、保険料は高くなります。

なお、変換に際し、診査はありません。

転換制度

現在契約している生命保険を下取りに出して、新しい生命保険に加入する見直し方法です。解約返戻金が新しい生命保険に充当であるため、保険料は割安になります。

なお、転換に際し、診査が必要になります。

コンバージョンのメリット・デメリット

コンバージョンの最大のメリットは病気などで保険の見直しができない人が、一定の条件がありますが、現在契約している生命保険を、別の種類の生命保険に変える見直し方法です。

無審査で別の生命保険に加入できるメリットがあります。

ただし、気を付けないといけないのは、内容を変更した場合、変更した年齢で保険料を計算することになるので、変更前より保険料が多くかかるようになるということです。

コンバージョンのポイントは、「変換時点の保険年齢で保険料が再計算される」ことと「その時点で蓄積している解約返戻金などを精算する」ことです。

たとえば、収入保障保険(60歳満期)に契約し、50歳になったところで重い病気になったとします。

このまま収入保障保険を継続すると死亡保険金額は減少していきます。

そこでコンバージョン制度を利用して、現在と同等の死亡保障額を確保しようとすると終身保険は保険料が高くて変換するのは現実的に厳しい状況です。

そこで定期保険となりますが、満期が長期になればなるほど保険料は高くなります。

つまりコンバージョン制度は変換時点の保険料率で再計算され、しかも収入保障保険以外の他の保険に替えることになるので保険料負担の増加は避けられないことになります。

厳しい状況に直面したときになって高い保険料を払うことが出来るのであればよいのですが、もし不可能な場合は泣く泣く死亡保険金が減り続ける収入保障保険を続けていくしかない状況に追い込まれてしまいます。

このように考えると変換制度があるからといって安心であるとはいえませんので注意が必要です。

コンバージョン(変換)率で見る保険の見直しの必要性

コンバージョン(変換)率は、ビジネスにおいて重要な指標の1つです。

保険も例外ではありません。

自分に合った保険を選び、保険料を支払い続けている方も多いでしょう。

しかし、それが本当に自分にとって必要な保険か、コンバージョン(変換)率で見てみると驚くほどの見直しポイントが見つかるかもしれません。

コンバージョン(変換)率を理解し、自分に必要な保険かどうか見直しをしてみましょう。

そこで、ファイナンシャルプランナーのアドバイスも参考にすることをオススメします。

 

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