便秘の危険性とは? 薬に頼らない便秘解消の秘訣とは?

生活全般
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自分の意志とは関係なく、何日も続く便秘は本当につらいものです。「お腹が張る」、「食欲がわかない」など、経験した人なら分かると思います。老廃物がお腹の中に溜まっている状態は、身体にも心にも負担大です。

しかし、便秘に慣れてしまうと、1週間以上お通じがなくても放置してしまう人が少なくありません。長引く便秘は時に命の危険につながることもあります。便秘解消の方法を紹介します。

便秘とは?

5日以上も排便がなく、便が硬くなってなかなかでない場合や毎日排便があるのに、残便感があり、すっきりしない場合もあります。便秘の反対にあるのが下痢と思われていますが、どちらも同じ便通異常で表裏一体の関係にあります。

便通異常の人の中には、同じ原因から便秘と下痢を繰り返している人もいます。便秘が続き、腸内で宿便がたまると、たまった便が有害物質を出し、腸粘膜に色々な影響を与えてしまい、体の免疫機能が低下し、風邪を引きやすくなったり、疲れがとれにくくなったりします。

正常な排便とは?

1日1回または毎日ではないがスムーズな排便があり、排便後スッキリする状態です。便の状態は、食事内容などによって多少異なりますが、健康的な便というのは、一般に水分の割合が70~80%くらいで、練り歯磨きのような半練り状、またはバナナ状をしています。

色は茶色系か緑色系、量としてはバナナぐらいの大きさのものが毎日1~2本分排泄されれば理想的です。

便秘の危険性

便秘は、 一般的に5日以上便が出ていない状態といわれています。便秘が解消できず、そのまま放置してしまうことは大変危険なことなのです。 悩んでいる人は多く、食生活や生活習慣の関係からか便秘解消できない人が年々増え続けています。

実は、便秘解消できていない場合の悪影響はそれだけではないのです。腸の中の排出物が停滞した状態が長く続いてしまうと老廃物が腐敗して有害なガスを発生します。 ガスの一部は、腸の壁から血流に乗って全身の細胞へ送られ色々な病気へとつながっていきます。

それが頭痛、肩こり、肌荒れなど 、体の免疫力を弱めてしまうことに影響することがあります。他にも便秘解消できていないとかかりやすい病気は、 大腸癌、逆流性食道炎、 大腸ポリーブ、高血圧、痔、糖尿病、アレルギー性疾患、冷え性などがあります。

また、便秘によって腸内環境が悪くなると、栄養の吸収ができなくなるので、脂肪(皮下脂肪や内臓脂肪)がつきやすくなります。吸収率が悪くなると、不必要に食べなくてはならなくなり、太ります。

薬による副作用

便秘薬を飲んで胃痛がしたら副作用の可能性があります。 市販の便秘薬には、「アントラキノン系」というものがほとんどで、腸を刺激し、無理やり便を出すということを行ないます。

便を出すだけであれば問題ないのですが、その作用が強すぎることがあり、その反動で副作用も強くなります。主なもので吐き気、腹痛、腹部の膨張感、下痢などあります。

便秘薬を日常的に服用していると、腸が荒れてしまい便秘がより深刻化してしまう場合があります。こうなると最終的には便秘薬なしでは排便ができないような状態にまで陥ることがありますので便秘薬の使用は注意が必要になります。

便秘の解消方法とは?

便秘を解消する場合は非常にシンプルです。それは生活習慣を見直すことです。

1.睡眠をとる

睡眠不足が続くと自律神経のバランスが崩れやすくなります。自律神経の乱れは、便秘に繋がり易くなります。パソコン、スマートホン、テレビなど 現代人は脳への刺激が強いものが多くあります。

就寝前などには、睡眠の妨げとなるパソコンやスマートホンなどの強い光は避けるようにしましょう。

2.寝起きに水分をとる

朝起きたら水を飲みましょう。水分が不足すると便が固くなりやすくなります。寝起きは、体内の水分が不足しており、 便が硬めの人は、特に意識して水分補給をする必要があります。水分をしっかりと補給すると、便がやわらかくなり便が移動しやすくなります。

3.乳酸菌を摂取する

乳酸菌食品を積極的に摂りましょう。腸内環境は善玉菌が悪玉菌より少し優位になっている状態が理想的です。乳酸菌食品を摂取することで、善玉菌が増えて腸内環境を整えます。ヨーグルト、牛乳、納豆、漬け物などの乳酸菌を積極的に摂りましょう。

4.食物繊維を多く摂取する

食物繊維は、胃などで消化されず小腸を追加し大腸まで行く整腸効果があります。また、食物繊維を食べて腸に届くと善玉菌の餌となり、腸内で増えてくれるのです。

5.トイレにいくことを習慣化する

決まった時間にトイレにいく習慣を付けましょう。特に朝、時間に余裕を作りトイレにいくようにしましょう。

6.運動する

無理をしなくて良いウォーキングなど1日15分程度の軽い運動するのがオススメです。適度な有酸素運動は、副交感神経を高め交感神経を抑える効果があります。 副交感神経が高まると、胃や大腸は活発に活動します。また、腹筋を鍛えることで蠕動運動が活発になり便秘解消につながります。

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