足首の痛みの原因とは?|病院に行く前にある程度は把握しておこう!

生活全般

足首が少々痛くても、ついつい放置してしまうという方は多いのですが、足首の痛みは、捻挫のようなケガや関節炎のような病状が原因であることもあります。

その痛みはすぐに治ることもありますが、その痛みが長引くと歩くたびに不便ですし、痛みがひどくなると不安になります。

足首の捻挫は足首の痛みの中でもっとよく見られる原因です。

また、捻挫は骨と骨をつなぐ組織である靱帯が裂けたり、引き伸ばされたときに起こります。

痛みの出る箇所や症状によって、考えられる原因も様々あります。

足首の痛みを症状にもつ病気や、どのような原因で痛みが生じるのかをまとめました。

普段通りの生活をする為にも、痛みの原因を見つけて早く回復させましょう。

外傷による足首痛

1.捻挫

関節部分は骨と骨のつなぎ目であり、スムーズな動きができるように靭帯が重要な役割をしています。

足首の関節にある靭帯を痛めてしまうと捻挫になります。

腫れと押したときの痛みが主な症状で、内出血を伴うこともあります。

捻挫は靭帯の損傷具合で3段階に分けられます。

  • 靭帯が伸びてしまっただけならば軽度
  • 一部分だけ切れているようなら中度
  • 完全に断裂している場合には重度

重度になるにつれて内出血や腫れの症状も酷くなり、歩行困難になるほどの症状を抱える人もいます。

腫れや皮下出血がある場合は、安静にして冷やすようにしましょう。

(1)内反捻挫

一般的にグキッとやってしまう捻挫は、内反捻挫という足首を内側に捻ってしまうものです。

捻った時に外側の靭帯に負荷がかかるため、腫れや痛みといった症状は外側に出ます。

外側の靭帯は足首を動かすときの可動範囲の関係で、もともと少し弱い作りになっていますので少しの衝撃でも捻挫を起こしやすいです。

(2)外反捻挫

外反捻挫は、反対に足首を外側に捻ってしまうもので、内側に症状が出ます。

頻度はそれほど多くないのですが、内反捻挫よりも重症化しやすく、痛みが膝の内側にまで広がることもあります。

治療をしっかり行わないと後遺症が残る場合もあります。

2.疲労骨折

運動や仕事などで同じ部分に繰り返し負担がかかった場合に微細な骨折を生じることがあります。

これを疲労骨折といいます。

疲労骨折の初期段階の症状は以下の通りです。

(1)患部の腫れ

少しずつ欠損していく骨の周りが、徐々に腫れていくという症状が見られます。

普通の骨折のような内出血になることは少なく、患部が腫れることが多いです。

(2)押すと痛い

常に患部が痛いことは少なく、押すと痛い程度の症状がよくあります。

(3)動かす時に痛い

何もしていない時は痛くなくても、運動などをして動かした時だけ痛いです。

この場合は疲労骨折の代表的な初期症状です。

安静時に痛くないからと安心してしまう人が多く、放置すると悪化に繋がります。

(4)違和感がある

痛くはないけれど、患部を動かす時になんとなく違和感がある場合も要注意です。

違和感から徐々に痛み出し、腫れなどに繋がる恐れがあります。

違和感があれば少し休んだり、患部の様子をみましょう。

疲労骨折は、一度の大きな負担で起こる骨折とは違い、時間をかけて生じるので、痛みがあっても運動を続けてしまう人が多いです。

しかし、慢性化することもありますので、痛みがある場合は休息し、治療に専念するようにしましょう。

3.肉離れ

急に運動をしたりすると、負担に耐えられず筋組織が断裂してしまいます。

これを肉離れと呼びます。

スネやふくらはぎに肉離れが発生すると、足首の痛みを引き起こすことがあります。

スネやふくらはぎの筋肉は、足首の関節をまたいで、かかとや足の甲、足の裏側の部分まで伸びています。

肉離れが発生すると、筋肉が急激に硬くなり、足首の関節部分が圧迫・圧縮されるようになって、動きが変になります。

足首の痛みが出てきたときに注意しなければならないのが、ゴリゴリと音が鳴るのを何度も繰り返すことです。

音そのものが気になってしまって、繰り返し何度も回してしまうことがあります。

何度も繰り返し回し続けていることによって、筋肉や関節だけでなく、間接周辺にある支える組織までぼろぼろになってしまうことがありますから、気をつけなければなりません。

肉離れが関節の症状を引き起こして、逆に関節の症状が肉離れを引き起こし、という最悪なスパイラルが発生してしまうことが多いです。

痛みが出たら安静にし、まずは冷やしましょう。

その後少しずつ患部のストレッチを行いながら慣らしていきましょう。

4.アキレス腱周囲炎

長時間立ちっぱなしの仕事をしている方などはアキレス腱の周辺組織が炎症を起こすことが多く見られます。

アキレス腱周囲炎とは、ヒラメ筋、腓腹筋と踵骨をつないでいるアキレス腱周囲に炎症が起こり、痛みが出てくる症状をいいます。

症状は、軽症の場合、足首を背屈、底屈させたりすると痛みが出る場合や症状が進行してくると、じっとしているだけでも痛みが出る状態になります。

原因としては、スポーツなどによる使いすぎが根本的な原因ではありません。

実際は、足首の骨に歪みが起こることで、筋肉や靭帯が緊張を起こし、痛みが出やすい状態になり痛みが起こるのです。

つまり、足首に歪みがある状態で、動く(使う)ことで、普段は負荷がかからない部位に過剰な負荷がかかり、痛みが発現してくるのです。

5.坐骨神経痛

人間の体には多数の神経があり、体を動かす、脳に情報を伝えるなどのために不可欠な細胞です。

脳から出された信号が神経を通って筋肉に伝わることで、体を動かすことができ、物に触れた感触や、痛みなどは神経により脳に伝達されます。

坐骨神経は抹消神経に分類され、腰から脚にかけて通っている神経です。坐骨神経は、腰から太股にある後大腿皮神経、膝部分の総腓骨神経、ふくらはぎにある脛骨神経などの大きな神経と、足底神経などの小さな神経から成り立っております。

そのため、腰から足にかけて走る坐骨神経のどこかで圧迫があると様々な部分で痛みが生じます。

足首に痛みを生じることもあります。

中高年の多く見られ、加齢が原因となっていることも多いです。

坐骨神経痛は人それぞれに症状が違い、症状の現れる範囲も広いことから、発見が遅れることがあります。

主な症状は、痛みとしびれですが、弱い痛みから強い痛みまであり、しびれもの症状も様々です。

また、他にも注意しなければ気付かないような症状もあるので注意が必要です。

6.足根管症候群

後脛骨神経は、ふくらはぎの後ろに沿って、かかとの近くの線維の管(足根管)を通り、足の裏へと走行しています。

この神経の周囲の組織が炎症を起こすと、神経が圧迫されて痛みを伴います。

足根管症候群に最も多くみられる症状は痛みであり、通常は焼けるような、あるいはチクチクするような性質のものです。

立ったり、歩いたり、また特定の種類の靴を履いたりすると痛みが生じます。

足首周囲(普通は内側)の痛みがつま先に広がり、歩くと悪化し、安静にすると軽減します。

また、靴の中に足の関節の位置や可動域を変えるように特別につくられた矯正装具を入れ、関節への圧迫を軽減し、足根管の内部の神経にかかる圧迫を減らします。

痛みが軽減されないときは、神経への圧迫を取り除く手術が必要な場合があります。

病気による足首痛

1.扁平足

8歳を過ぎても「土踏まず」がない足のことを扁平足といいます。

足が疲れやすく、足首や足裏に痛みを伴う場合もあり、放置すると膝や腰の痛みにもつながる可能性があります。

先天性と後天性があり、先天性は遺伝によるものですので、痛みを伴う場合には専門的な治療が必要となります。

後天性の扁平足の原因は主に3つの要因があります。

  • 体重の増加により土踏まずが下がる
  • 運動不足による筋肉の低下
  • 日常的に足に合わない靴を履いている

扁平足の人は足裏のアーチが十分に機能しないため、走ったりジャンプしたりといった動きをすると足首への負担が大きくなります。

専門医に相談すると共に、運動をする、無理な靴を履かない、足指じゃんけんや足裏でタオルを掴むなど、足裏の筋肉を鍛える運動が効果的です。

2.後脛骨筋腱機能不全症

後脛骨筋腱機能不全症とは、後脛骨筋腱というふくらはぎの後ろからかかと土踏まず辺りまで伸びている筋腱で、足の底屈(※1)や内反させる筋腱に繰り返し負荷がかかることで部分的に断裂が起こって機能障害を来たし、足裏の縦アーチを減らしてかかとの骨である踵骨を内側に傾かせ、次第に扁平足になってしまう疾患です。

ランニングフォームが悪い、靴が合っていない、O脚などが引き金になると考えられ、特に中高年の女性に多く、肥満体系で体重が重く高血圧の方に多く見られます。

治療としては、基本的に保存療法で対応します。

痛みや炎症に対しては非ステロイド性抗炎症薬を使用する薬物療法、足の変形や機能障害に対しては、サポーターやインソール(足底板)などの装具を用いた固定療法が基本となります。

※1:つま先立ちするときのように、足(=足首から先)を下腿(=すね)からまっすぐにする運動を指す。

※2:足の裏が内側を向いて外側部だけが地についている状態を指す。

3.冷え性

冷え性は血流が悪く手の先や足の先などの心臓から遠い部分に十分な血液が供給されないことで冷えを生じます。

足首も心臓から遠い部分にあり、露出する部分でもあります。

足首が冷えている場合は足首に痛みを感じることがあります。

冷え性の基本的な対処方法としては、血液の流れを良くして体全体に熱を運ぶことができる環境を整えますが、靴下などの重ね履きをしないようにします。

厚着をすることで足首を温めることができると考えがちですが、締め付けることになるので血行が悪くなります。

足首を回すなどして動かし、血行をよくするということが必要になります。

足の指を開いたり閉じたりすることやふくらはぎから下の部分全体をマッサージするという方法もあります。

また、湯舟に入って体を温めたり、バランスのとれた食生活を心がけるなど、血行改善に努めましょう。

4.痛風

痛風はその名前の通り風が吹いても痛いと言われているほど激しい痛みを感じます。

血中尿酸値が上がり、足の指や足首などで急性関節炎を起こす病気です。

ビールや甘い飲み物などの摂取がきっかけとなることが多いです。

痛風はその9割が男性患者で、アルコールの過剰摂取により発症する場合が多いです。

症状はとくに足首に多く見られますが、足首の痛みがなかなかとれないこともあります。

これは後遺症とも考えられていますが、体の中の尿酸が過剰に増えて尿の排泄では間に合わなくなり痛みが発生することが原因となっています。

足首の痛みを少しでも緩和させるためには、炎症を起こしていると言うことで冷やすことが第一です。

冷たいタオルやタオルで包んだ保冷剤などを患部に当てると症状が和らぎます。

また、市販の消炎鎮痛剤を使うという方法もありますが、アスピリン系の消炎鎮痛剤は尿酸を上げる作用があるので、症状を悪化させますので、市販の薬を飲むときにはその成分をしっかりと確認するようにしましょう。

それでも、なかなか痛みがとれないときには患部を心臓より高くするという方法もあります。

5.関節リウマチ

関節リウマチでは、関節が腫れて痛みます。

起こりやすい関節は足首や股関節や膝ですが、中でも足首の関節は細かくて構造が複雑なので骨の破壊を引き起こしやすいです。

関節リウマチは女性に多いといわれているので、男性の中には痛風だと考えてしまう人が多いのですが、病院で検査を受けて腫瘍がなくて痛風でもないのに足首の腫れが引かない場合は、関節リウマチの可能性が高いです。

関節リウマチであると判明した場合には、寛解のために直ちに治療に取り掛かることが大切です。

関節リウマチを発症した場合は、症状に合った投薬を行ってもらって病状がコントロールできるようになれば状態が良くなります。

また、全体重がかかる足首にできる限り負荷がかからないように生活すると、腫れや痛みに対処しやすくなります。

また、骨の破壊が起きている場合は薬物療法に加えて足底板や装具を作ってもらうことで、負荷が弱くなって歩きやすくなることもあります。

関節リウマチは軟骨や骨が壊れていく病気ですので、早期治療が大切です。

朝起きた時の痛みを感じたら早めに医療機関で相談しましょう。

6.慢性動脈閉塞症

閉塞性動脈硬化症は、足の血管の動脈硬化がすすみ、血管が細くなったり、つまったりして、血液の流れが悪くなる病気です。

そのため、歩行時に足の痛み、冷たさなどを感じます。

さらに進むと、安静時でも症状が現れるようになります。

動脈硬化の原因は不明ですが、高脂血症の関与が大きいと考えられており、そのほかに高血圧、喫煙、糖尿病なども原因と言われています。

疲れやすくなったり、筋肉痛のような症状が続いたりする場合もあります。

痛みが強くなったりしびれが続くなど、症状が悪化する場合は早めに医療機関で相談しましょう。

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