にんにくの効果的な食べ方とは?|にんにくの作用と注意点とは?

生活全般
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にんにくは栄養ドリンクやスタミナ料理にもよく使われていて、滋養強壮の代名詞である食材です。

健康面に良いだけでなく独特のにおいや味も好きな人にはたまらないため、ついつい食べ過ぎてしまうことも多いのではないでしょうか。

料理の味を引き立てる香りと風味豊かな調味料として、そしてそのまま食べても美味しい野菜です。

にんにくの栄養からもたらされる効果はすさまじい物がありますが、食べ過ぎると刺激が強力すぎて「胃腸の荒れ」「下痢」などの色々な症状が出てきます。

また、口臭なども気になるところです。

にんにくは効能が強い分、食べ方や副作用にも注意する必要があります。

にんにくの主な栄養

にんにくの主な栄養は、アリシン、スコルジン、セレンの3種類あります。

にんにくは、よく疲労回復や滋養強壮に効果があるといわれています。

1.アリシン

にんにく特有の臭いのもとは、硫化アリルの一種であるアリシンです。

アリシンは糖質をエネルギーに変える際の必須栄養素であるビタミンB1の吸収を助け、疲労回復や滋養強壮に効果があるといわれています。

また、免疫力を高め、がんの予防に効果があるともいわれ、さらに血行促進による冷え性や動脈硬化、血栓の予防にも役立ちます。

アリシンには強い殺菌作用があるとされ、結核菌や赤痢菌、ブドウ球菌などに対する抗生物質として機能するといわれています。

2.スコルジニン

アリシンが加熱されることによって変化した有効成分がスコルジニンです。

臭いがないスコルジニンは、食品の酸化現象を防ぎ鮮度などを保つことができる強力な酸化還元作用があり、体組織を若返らせて新陳代謝を促進させ疲労回復に役立ちます。

また、血のめぐりをよくする働きがあり、高血圧や動脈硬化、心筋梗塞や脳梗塞などの予防にも効果が期待できます。

3.セレン

人の体は活性酸素によって老化が進みますが、セレンはこの活性酸素に効果的な抗酸化作用があるといわれています。

にんにくがもたらす効果

にんにくの栄養からもたらされる主な効果は以下の通りです。

  • 疲労回復
  • 虚弱体質の改善
  • 冷え性の改善
  • 便秘の改善
  • 風邪の改善
  • コレステロールを下げる
  • 血行を良くする
  • 脳梗塞・心筋梗塞・動脈硬化の予防 など

にんにくを食べ過ぎると逆効果

1.嘔吐・吐き気・下痢・便秘を起こす

にんにく、特に生にんにくはピリっとしていて刺激が強いため、胃腸にかかる負担も大きく、たくさん食べると危険です。

にんにくに含まれるアリシンは、摂りすぎてしまうと胃腸内部の細菌バランスが崩れたり、胃壁を荒らします。

特に空腹時ににんにくを食べると胃壁を刺激しすぎることによって、腹痛や胃痛を起こしやすくなります。

普段から胃腸の弱い方は要注意です。

にんにくを食べることで

  • 嘔吐
  • 吐き気
  • 胃痛
  • 気分が悪くなった
  • 下痢症状がでる
  • 逆に便秘気味になってしまった
  • お腹が張る

などの症状は全て胃腸機能が乱れてしまうことが影響しています。

2.口臭が臭くなる

やはりこれが一番困ることが多いです。

前日食べすぎると自分でもわかるくらいあの独特臭いがします。

3.臭いおならが出る

にんにくは、殺菌作用がとても強いため、沢山食べると腸内で働く善玉菌を抑えて、悪玉菌が優位な腸内環境にしてしまうことがあります。

腸内で腐敗が進み、ガスが発生しやすくなる上にニオイのきついおならが出やすくなります。

腸内環境は人によって違いがあるので、誰でも必ず悪玉菌が優位になるというものではありませんが、胃腸が弱い、普段からおならが出やすい、便秘気味の人は特に、にんにくをたくさん食べるのは避けた方がよいでしょう。

4.めまいがする

にんにくは血液をサラサラにする効果がありますが、実はサラサラすぎる血液には要注意です。

血液が流れるスピードが速すぎる「サラサラすぎる薄い血液」は特に女性に多い貧血症状のもとになります。

血液成分である赤血球が減ることで、ヘモグロビンの材料である鉄分が不足している状態です。

めまいが起こりやすくなります。

牛乳やヨーグルトで胃腸を保護とニオイを消す

にんにくを食べ過ぎた場合には、ヨーグルトを食べると良いでしょう。

ヨーグルトは胃腸を保護し、善玉菌を多く取り入れるため、善玉菌の低減を防ぐことができます。

また、牛乳やヨーグルトなどの乳製品を摂ると、胃や腸の壁を保護し胃腸の荒れを防ぐことができますし、ニオイ消しにも役立ちます。

にんにくの健康的な摂り方

にんにくは薬ではなく、自然食品ですので直接的な健康被害を及ぼすことは低いとされています。

特に健康な成人の場合は1日の目安の摂取量を守っていれば、問題になるような健康被害や副作用が起こることありません。

生のにんにくの摂取可能量は1片です。

加熱したものなら1日3片程度まで大丈夫です。

ただし、子どもの場合はその半分くらいにとどめたほうが無難です。

ちなみに1片というのは、1玉をばらした小さい粒のことなのでかなり少なめです。

にんにくの効果的な食べ方

1.ビタミンB1の食品と一緒に食べる

にんにくのアリシンはビタミンB1の吸収効率や体内の保持を高めてくれるので、ビタミンB1と一緒に食べることでその効果をよりいっそう引き出すことが出来ます。

ビタミンB1といえば、豚肉、レバー、玄米、大豆食品などがあります。

滋養強壮であったり、筋肉疲労を改善するのに最適です。

2.すりおろす

にんにくをすりおろしてその繊維を破壊することでアリシンが生成されます。

ビタミンB1の食品と一緒に生のすりおろしにんにくを食べると、より効果があります。

3.加熱する

にんにくは高い殺菌効果や香り、辛味を持つ反面、胃や腸への刺激が強く、食べ過ぎると胃壁を痛めたりします。

過熱することでその刺激が弱まるので、多量のにんにくを摂取する時や胃腸が弱っているときは生で食べるのを控えて、加熱して食べるようにしましょう。

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