朝起きたら、喉が痛い!唾を飲み込むと切れたような痛みは風邪の代表的な症状です。
風邪の症状などでよく喉の痛みがあったりしますが、喉の痛みがいつもよりひどいと心配です。
痛みだけが いつまでも治らないときや、食べ物が飲み込みにくいなどの症状を伴う場合は、別の病気の可能性もあります。
喉が痛い時の原因はどのようなものがあるのか。
また、喉の痛みを緩和する方法についてまとめました。
中には放っておくと命に関わる場合もあるので、安易に「風邪だろう」と決めつけず、専門医に診てもらうようにしましょう。
唾を飲み込むと喉が痛くなる原因とは
細菌やウイルスによって喉に炎症が起きているということが考えられます。
空気中には多くの細菌やウイルスが漂っていますが、健康な人が病気にならないのは、喉の働きによるものです。
鼻や口から侵入してきた細菌やウイルスは、喉で捕えられます。
喉ではいつも小さな炎症が起きています。
大部分は免疫の力によって自覚症状がないまま治るので、炎症が起きていたことに気が付きません。
しかし、免疫力の低下している場合や強い細菌・ウイルスの侵入があった場合は細菌やウイルスの働きを抑えることができず、喉に強い炎症が起こります。
喉で炎症が起こると、喉の内側が赤く腫れて痛みが起こります。
唾を飲み込む際の喉の痛みが生じるのは、この炎症反応のためなのです。
唾を飲むと喉が痛い状態を和らげる方法
1.水分で体内を潤す
水分が足りなくなって脱水状態になると喉の痛みは悪化します。
そのため、水分をしっかり摂取して脱水状態にならないようにすることは重要です。
風邪が原因の喉の痛みへの対処は、風邪の症状緩和にも繋がります。
2.部屋の中を保湿する
喉が乾燥すると喉の痛みが増し、喉の痛みの治りが遅くなります。
そのため、部屋の中で加湿器を使ったり濡れたタオルを干したりすることで部屋の中が乾燥しないように保湿しましょう。
3.マスクをする
マスクをして、口の中が乾燥しないようにします。
マスクを軽く濡らすとさらに保湿効果は高まります。
また、感染をもたらすような微生物がさらに口の中に入ると、喉の痛みなどの症状がひどくなりますので、マスクで口の中に異物が入るのを防ぎましょう。
4.炎症止めの薬を飲む
喉の痛みに効く薬を飲むことは喉の痛みを和らげるのに効果的です。
痛み止めの薬を使っても完全に痛みが消えないことはありますが、痛みは軽減されます。
また、喉の痛みが強すぎて薬が飲めない状況になってしまった場合は、食事もとれない状況ですので、無理をせずに医療機関での診察をオススメします。
日々の予防で喉を守る
人は喉の乾きに気づきにくいため、室内の湿度が下がっているのに水分補給を怠ると、咽喉頭部の粘膜がどんどん乾燥し機能が低下します。
たばこの煙やハウスダストなど異物の刺激を受けやすくなり、粘膜に風邪ウイルスなどの病原体が付着すると炎症を起こして痛みや腫れをもたらします。
また、喉粘膜を守るために分泌された粘液によって、異物があるようなイガイガ感を覚えることもあります。
喉の水分補給に重要なのは水を飲むことです。
手元に水やお茶を置いて、小まめに飲むようにしましょう。
唾液の分泌が促進させるために飴をなめるのも効果がありますが、砂糖が多くネバネバするものより、シュガーレスでさらっとした飴の方がより効果的です。
また、うがいも積極的に行います。
水分補給効果は少ないですが、粘膜の炎症の原因となる口内の異物や病原体を洗い流し、数を少なく保ちます。
外出から帰ったときなど、一日に数回行うとよいでしょう。
殺菌効果の強いうがい薬は、粘膜の刺激となる場合があるため、普段のうがいは水道水で行うようにします。
痛みや腫れがあるときだけ、うがい薬を使うようにしましょう。
唾を飲むと喉の左右片側が痛い場合の原因
熱がなく、鼻水や咳もでないから場合は扁桃炎の可能性があります。
扁桃炎は小さな子供を中心に30代くらいまでの若い年齢層によく見られる細菌やウイルスによって起こる扁桃(腺)の病気です。
一般的に扁桃腺と呼ばれているのは、舌のつけ根の両サイドにある、こぶのようなものです。
扁桃腺は、口から体内に侵入してくるウイルスや細菌から、体を守る免疫の役割を持っています。
ただし、風邪や疲れ・ストレス、気温の急激な変化、のどの乾燥などによって、扁桃腺についたウイルスや細菌が増殖すると、炎症を起こし腫れます。
初期段階が風邪による喉の痛みに非常に似ていることもあり、ひどくなるまで気がつかないことが多いです。
扁桃炎の初期段階は以下のような症状が出ることが多いです。
- 喉が赤くはれる
- 喉がイガイガする
- 食べ物や飲み物が飲み込みづらい
唾を飲むと喉が痛い原因にがんの可能性もある?
喉の痛みが数週間から数カ月単位で続く場合には、咽頭がんの可能性も否定できません。
飲酒やたばこが主な原因になるがんで、ここ数年は患者数が増加傾向にあります。
喉の痛みは初期症状で、ものがつかえるような異物感を伴う痛みが特徴です。
喉の痛みはありふれた症状だけに、のどスプレーやトローチなどで対処しがちです。
初期の段階では、自分ではなかなか気づきにくく、咽頭の腫瘍が大きくなり、食べ物が飲み込みにくくなり、声がかれるなどの症状も出てきます。
そして、耳の神経が侵されることで、飲み込んだときに耳が痛くなる症状が出るような段階になって、気づくことが多くあります。
口の中をライトで照らすだけの検査では見つかりにくく、内科では見過ごしてしまう場合もあるので、喉の痛みが少しでも、普段の風邪とは違うなと感じたら、耳鼻咽喉科で受診するようにしましょう。
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