アボカドの育て方とは?|観葉植物の木として育てる注意点は何か?

生活全般
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「世界一栄養価の高いフルーツ」や「森のバター」とも呼ばれる、濃厚でねっとりした食感ながら、高い栄養価も併せ持つアボカドはそのまま食べたりサラダ やパスタに入れて食べるなど、様々なレシピが出たり家庭でも取り入れる人が増えています。

アボカドに含まれる栄養から若い女性に人気が出ています。

収穫までは長い時間がかかりますが、広く大きな葉は見た目にもスタイリッシュで、観葉植物としての価値もあります。

また、スーパーや八百屋で実を買うのではなく、観葉植物感覚でアボカドを自宅で収穫する事は出来るのでしょうか。

アボカドの栽培

明るい室内でも成長するので観葉植物として栽培ができます。

アボカドを食べるときに取り出した、タネを水に浸けておくか、土に埋めておくと発芽します。

耐寒温度は-5℃、生育適温は25~30℃ですので、関東より西の地域なら問題ありません。

2~3年成長すれば、一時的にはマイナス5℃にも耐えるので、東京でも露地栽培ができるようです。

種からの栽培に成功すると、4~6年目ごろに収穫となります。

アボカドの木がしっかりした実を結び、収穫に至るまでは、長い時間を要し、手間もかかります。

アボカドは樹勢が強く、本来は高さが20mにもなる常緑高木ですので、観葉植物として育てるのなら、摘芯したり、肥料を少なくしたりして、成長を抑えることが必要です。

葉は褐色から緑に育ち、花は大きさ1cmほどの小さな黄色い花を5〜6月頃にたくさんつけます。

受粉に失敗することもありますし、もともと受粉に成功しても結実しにくいのが、アボカドの特性です。

アボカドの育て方

1.栽培環境・日当たり・置き場

アボカドは、日当たりの良い場所が一番向いています。

鉢植えでも2mくらいにはなるので室内で育てる場合には同じくある程度のスペースは必要となってきます。

室内で観葉植物として育てたい場合には、室内の明るい場所に置くようにします。

2.水やり

土の表面が乾いたときに水を与えます。

生育期は水切れを起こしやすいので注意します。

葉が元気なく下がってきたときにも水を与えます。

乾燥に弱いアボカドは、すぐに水切れを起こしてしまうので、小まめに水をあげるようにしてください。

夏はたっぷりと与え、冬は根が腐るのを防ぐために、夏よりも水の量を控えましょう。

3.肥料

春から秋の成長期に三要素が等量かリン酸がやや多めの肥料を置き肥として規定量施します。

花の開花時期である5月頃には肥料が沢山必要ですので、液体肥料も併用して施します。

4.病気と害虫

(1)病気

葉に灰褐色や黒褐色の斑点が見られたら、炭そ病にかかっています。

炭そ病は、カビの一種で、梅雨や秋雨の時期は要注意です。

病気になった部分は枯れますので、病気が広がる前にスグに除去します。

市販の殺虫剤や殺菌剤で解決できます。

枝が混んで風通しが悪くなると、炭そ病になりやすくなります。

剪定をまめに行って、風通しが良い環境を維持するようにします。

(2)害虫

枝が混むと枝葉にカイガラムシやハダニが発生することがあります。

樹勢が強く、枝が密生しやすいので、剪定して風通しをよくすることで害虫の発生を防ぐようにします。

①カイガラムシ

体長1㎝未満の小さな害虫です。

成虫は薬剤除去ができないので、発生しないようにまめに観察することが大切です。

枝葉が混んでくると発生しやすくなるので、葉の裏をチェックしたり、発見したら歯ブラシなどで茎からこすり落としたりして、駆除しましょう。

②ハダニ

ハダニは体長0.3~0.5mmほどの害虫です。

葉が白っぽく変色して枯れていたり、蜘蛛の巣状の糸を発見したら、ハダニがいる証拠です。

高温乾燥の気候を好むので、夏は特に注意が必要です。

5.用土(鉢植え)

土はホームセンターで売られている観葉植物用の土を使うと簡単です。

水はけをよくするために鉢底に底石を敷きつめます。

鉢は小さすぎず大きすぎないサイズを選びます。

あまり小さいと成長の妨げになりますし、大きすぎると扱いにくいうえ、将来的に鉢を植え替えるときに無駄な土が大量に出てしまします。

また、鉢は重さがあり割高ですが、素焼きの鉢だと土が蒸れにくいのでオススメです。

6.植えつけ・植え替え

2年もたてば、鉢の中が根でいっぱいになります。

鉢の中が根でいっぱいになると、土の中の酸素が不足し、根が腐ったり、土の中の養分が不足し葉の色が悪くなったりします。

鉢のサイズを変えずに植え替える場合は5月中旬から9月中旬までに行います。

それ以外の時期に植え替えると観葉植物は弱ってしまい、枯れることもあります。

適した時期を過ぎていれば、無理して植え替えをせず次の植え替え時期まで待ちます。

枝葉を半分程度切り、根土を1/3程度取り除いてから新しい用土を足して植え込みます。

7.増やし方

種まきは気温が高い時期が適期です。

気温が安定し始める5月から8月がよく発芽します。

スーパーで売っているアボカドの種でも可能なので食べた後の種をよく水洗いします。

種より二回り以上大きい鉢を用意し、用土を入れます。

薄皮を剥がして尖った方を上にして、種の1/2を土に植えつけたら鉢底の穴から水が出るくらい入れます。

植えつけ後、1週間は半日陰で管理し、その後は日光に当てるようにします。

アボカドの増やし方ですが、種から自分で栽培して増やす事は現実にはかなり難しいといわれています。

アボカドの花は両性花の雌雄異熟花となっていることが栽培を難しくしています。

雌花と雄花の開花の時期にズレがあり、また、午前に受粉する種類と午後に受粉する種類などがあることもその理由となっています。

種から育てたものは、実がなることが期待できませんので、観葉植物として室内のおしゃれなインテリアとして育てる方が良いでしょう。

8.主な作業

剪定:樹勢が強く、直立した枝が多くなりがちですが、剪定を行って斜め上、または水平方向に伸びる枝を残すようにすると、花つきがよくなります。

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