美味しいお味噌汁に欠かせない味噌。味噌は昔から保存食として作られ、食べられてきました。
実際はどれくらい日持ちするのでしょうか。
味噌の賞味期限が切れたらどうしていますか。
気づかないうちに賞味期限が切れたり、危険な味噌を食べていたのではないかと心配したことはありませんか。
賞味期限が切れた味噌は食べても大丈夫か、開封後どのくらいの期間までなら食べてもよいか確認していきましょう。
賞味期限とは?
【定義】
定められた方法により保存した場合において、期待されるすべての品質の保持が十分に可能であると認められる期限を示す年月日をいう。ただし、当該期限を超えた場合であっても、これらの品質が保持されていることがあるものとする。
これはおいしく食べることができる期限のことで、この期限を過ぎても、すぐに食べることができなくなるということではありません。
加工食品の劣化が比較的遅いものに設定しています。
味噌はこの加工食品に該当します。
参考:食品の期限表示について(農林水産省・厚生労働省)
味噌の未開封と開封後の賞味期限と保存方法とは?
味噌は賞味期限が切れるまで、常温保存なら3ヶ月、冷蔵保存で1年くらいが目安です。
味噌の色が黒っぽく濃くなり、風味が変わるメイラード反応は未開封の賞味期限内の味噌でも起こります。
メイラード反応とは味噌の中の糖分とアミノ酸が反応して起こる自然現象です。
食べられなくなることはありませんが反応が進みすぎると味噌の風味が変わることがあります。
上手に保存して味噌の風味が変わらないようにしておくのが大事です。
味噌の色が変わるメイラード反応を抑えるために湿度が高い場所で味噌を保存するのは避けるようにしましょう。
未開封の味噌も開封後の味噌も冷蔵庫で保存することができます。
保存する温度が低いほどメイラード反応が抑えれられるので、冷蔵庫で保存するとより色と風味が変わるのを防げます。
味噌を冷凍保存しても問題はないか?
味噌は冷凍庫で保存することができます。
塩分濃度にもよりますが、味噌は-30℃あたりから凍るため、一般家庭の冷凍庫では凍ることはありません。
冷蔵庫に入りきらないような場合は、冷凍庫に入れて保存すると良いでしょう。
タッパーやフリーザーバッグなど密閉できるものに入れて保存します。
保存期間(賞味期限)の目安は1年程度で変色やカビなど生えていなければ、それ以上の保存が可能です。
賞味期限切れの味噌
味噌は発酵食品で冷蔵庫もない時代に保存食として作られたものです。
そのため、基本的には賞味期限が切れてもすぐに食べられなくなることはありません。
少し風味が変わるものの普通に食べることができます。
味噌は保存期間が長くなると、色が黒っぽく濃くなってきますが、これはメイラード反応によるもので食べても問題ありません。
また、味噌の表面にカビかなと思うような白いものが出来ることがあります。
これは味噌に含まれる酵母菌と同類のものなので無害です。
白いものをきれいに取り除くと食べることが出来ます。
さらに味噌の中に白い結晶が出来ることがありますが、これは大豆のタンパク質が分解してできたチロシンというアミノ酸の結晶なので問題ありません。
味噌は賞味期限が過ぎても色が黒っぽくなっても、カビのような白いものができても、心配することなく食べることが出来ます。
賞味期限切れに注意してほしい味噌
保存食として優れた味噌ですが、最近では様々な種類があり、「減塩」「だし入り」「○○風味」の味噌については賞味期限切れに注意する必要があります。
味噌が長持ちする理由の一つが大量の塩なのですが、減塩味噌の場合には肝心の塩が減らされています。
そのため、減塩味噌は普通の味噌よりも長期保存ができず、風味も変わりやすいのです。
また、だし入り味噌、○○風味の味噌は様々な調味料が入っている分、カビが発生しやすくなります。
賞味期限が切れる前にできるだけ使いきり、賞味期限切れの場合には腐敗してないかしっかり確認するようにしましょう。
なお、普通の味噌なら賞味期限が切れても普通に食べられるので、神経質にならず、保存が可能です。
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