山椒の実の効果効能とは? 収穫時期や保存方法とは?

生活全般
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料理のアクセントなどによく使われる 独特な風味とピリッと辛い刺激のある山椒(さんしょう)は余すところなく食べることができ、実・葉・種すべて調理に用いることができます。山椒の実からできる香辛料はピリッとした辛味と香りがあり、鰻の蒲焼きに欠かせない香辛料です。

山椒の実について栄養成分や効果効能から、使い方、食べ方までいろいろと調べてみました。

山椒の産地

山椒の産地として有名なのは和歌山県です。全国の山椒の収穫量の約70%以上を生産しています。中でも有田川町は山あいの環境が山椒(さんしょう)栽培に適しており、ブドウ山椒(ぶどうさんしょう)発祥の地といわれています。

山椒の栄養成分

舌にピリピリくる刺激成分がサンショオールです。駆虫、抗菌作用に優れ、冷え性を改善してくれます。また、香り成分は柑橘系に共通するリモネンの他、心を落ち着かせるフェランドレン、バラの芳香のシトロネラールなどがあります。

量を食べる食材ではないのでビタミンやミネラルに大きな期待はできませんが、味覚を刺激するため塩分を控えた味付けにも満足度が高くなります。参考までに山椒に多く含まれる栄養成分は以下の通りです。

カリウム ビタミンA
ナトリウム カルシウム
たんぱく質 糖質
リン

山椒の効果効能

1.デトックス効果

山椒は新陳代謝を高め、体に溜まった老廃物や毒素を排出させる効果があります。このデトックス効果には、糖尿病や尿路などからの感染病を防ぐ効果があります。

2.冷え性改善

山椒に含まれる辛味成分「サンショオール」が血流を良くし、体を温め、冷え性を改善する働きがあります。

3.胃腸の機能向上

山椒の皮にはシトローネなどの精油分が含まれており、胃もたれや消化不良、下痢や腹痛を改善し、胃腸の機能を向上させる効果があります。

4.食欲増進

山椒に含まれる辛味成分は、内臓の働きを活発にし、消化不良や食欲不振の改善に効果を発揮します。また、新陳代謝を良くする働きも期待できます。

5.ダイエット

サンショオールを摂取することでホルモン分泌が活性化し、全身の基礎代謝が高まるため痩せやすい体質へ改善し、ダイエット効果が期待できます。

山椒の旬と保存方法

1.食べると良い時期(旬)

山椒の旬は部位によって違います。うなぎのかば焼きでおなじみの粉山椒は、熟れた実を乾燥させて挽いたもので、10~11月頃です。熟する前の青い実の、強い辛みと香りを味わう場合は6月が旬となります。木の芽や花も楽しめますが、こちらの旬は春から初夏になっています。

2.理想的な保存方法

山椒の実は状態の良いもので4~5日冷蔵庫での保存が可能です。ジップロックに入れて空気を抜き、野菜室に入れるとよいでしょう。ただし、山椒の実は色が変わりやすいので、買ってきたら1日~2日のうちにあく抜きして冷凍保存するのがオススメです。

冷凍保存すると1年程度保存できます。

山椒の使い方

辛味付けや香り付け、彩りなどに使われます。料理以外には、粉末にして2g程度を水やぬるま湯に溶かすと薬効効果を得られます。保存する場合、佃煮にする以外の方法では、実を軸から外してサッと茹でてから冷凍保存すると1年程度は持ちます。

もし辛いのは苦手な場合は水につけてから保存すると辛味が無くなります。

山椒の食べ方

あく抜きした山椒は薬味にしたり、天ぷらやパスタなどに添えて食べるとおいしいです。他にはサッと茹でて、実を切り、しょうゆとダシ、しらすやちりめんじゃこを混ぜてご飯と一緒に食べても美味しいです。

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