
食事の際、食べ物を食べる順番を気にしていますか。特に意識せずに「好きなものから食べる」や「嫌いなものから食べる」など、気分で食べている人が多いと思います。しかし、食べる順番を変えるだけでダイエットになることを知っていますか。
実はこれ「食べ順ダイエット」と呼ばれている方法です。このダイエットは適切に行えば効果を得られるものなのですが、食べ物によって順番を決められなかったり、これはどのタイミングで食べると良いかというものもあります。
食べ順ダイエットとは
ダイエットで一番つらいのが食事を制限しなければいけない点です。この辛いのをあまり我慢することなくできるダイエット方法の一つの方法が食べ順ダイエットです。
この食べ順ダイエットは、いつも食べている食事はそのままだけれども、食べる順番を変えるだけの方法です。実はどんな物を最初に食べていくのかによって、カロリーの吸収や栄養の吸収が違ってきています。
食べる順番を工夫することで脂肪の吸収などを抑えられる効果がありますが、順番が悪いと逆効果になるので、良い順番で食べるようにして痩せることがこのダイエットの最大の目的です。
即効性はありませんが、健康面的に優れているのでかなりオススメできるダイエット方法です。
食べ順ダイエットで効果が出る順番と方法
食べ順ダイエットで最も重要なことは食べる順番です。食事をするときは下記の順番で食べることを意識しましょう。一品食べ終えたら次の一品へと食べ進めていきます。
1.サラダなどの野菜から食べる(食物繊維摂取)
サラダなどの野菜から食べ始めます。食物繊維が豊富な野菜がオススメです。食物繊維が豊富な野菜を生のままで食べることで酵素が働き、ダイエット効果に繋がります。
また、海藻やきのこ類、豆類なども食物繊維が豊富なのでこれらの食品も組み合わせたサラダもオススメです。
ただし、サラダでもポテトサラダのポテトは炭水化物ですので食べたい場合は一番最後、炭水化物として食べるようにしましょう。
2.味噌汁などの汁物
野菜など食物繊維が豊富なサラダを食べたあとは味噌汁などの汁物を食べます。味噌汁やスープを食べるときも具材から先に全部食べてから汁を飲むようにしましょう。味噌汁の味噌は発酵食品のため酵素を多く含んでいます。
酵素は腸内環境を整えることでダイエットにも良い効果をもたらします。ただ、味噌汁の酵素は高温になると効果が薄くなってしまいます。酵素を生かした味噌汁を作るコツは「48℃以下」で作ることです。48℃は味噌汁としてはかなりぬるいです。
3.肉、魚を食べる(タンパク質摂取)
サラダ、汁物の順に食べ終えたあと、次に食べるものは肉や魚などのタンパク質です。コース料理ではメインディッシュに相当します。肉や魚を食べるときにも順番に気をつけるとより効果的です。
肉や魚を食べるときは「脂が少ないもの」から食べるようにしましょう。鶏の胸肉やササミ、ロースやヒレ肉などから食べるようにしましょう。カルビなど脂が強いものは後に食べるようにするとよいでしょう。
4.米や麺を食べる(炭水化物摂取)
食事の最後に食べるべきものが米や麺などの炭水化物です。日本人にとってご飯は食卓には欠かせない食品です。ご飯茶碗片手におかずを食べるのが定番ではありますが、食べ順ダイエットではご飯は一番最後に食べるようにします。
「糖質制限ダイエット」が流行っていますが、米や麺は糖質です。この糖質を一番最後に食べることで太る原因を抑制する効果が期待できます。腹八分目を意識して、最後に食べる炭水化物の量を少なくするとダイエット効果がさらに高くなります。
食べる順番を変えることがなぜダイエットになるのか
1.血糖値上昇を抑制する
最近のダイエットでは、血糖値を急激に上昇させないことが、太りにくい体を作る鍵となります。血糖値を急激に上昇させないためには食物繊維の多い野菜から食べることで抑えることができます。
また、血糖値が急上昇すると、インスリンを大量に分泌させ、血糖値を下げようとします。このインスリンは脂肪の合成も促進します。血糖の調整が追いつかなくなって余った血糖(ブドウ糖)が脂肪として蓄えられるようになり、太りやすくなるため要注意です。
2.満腹感がある
食物繊維はよく噛まないと食べることができません。そのために噛む回数が自然と増えて、満腹感につながることになります。満足感が高まるため、食べたいけれど我慢というストレスのかかることが少なくなるので、長く続けることができます。
3.栄養バランスがよい
食べ順ダイエットでは、おおまかに野菜、汁物、たんぱく質系のおかず、ご飯の順に食べます。野菜を意識して食べることで、日本人に不足しがちな食物繊維を摂ることができます。しかも、副菜・主菜・主食の揃った食事で栄養バランスが整います。
食べ順ダイエットでは食べる時間にも意識する
太る原因は早食いとも言われています。早食いの方は総じて、噛まないで食べられるものを早く沢山食べるため、食物繊維が足りていないケースが多くあります。また、食事が20分以内で終わってしまう方は早食い傾向有ります。
野菜を食べてから10分以上経過することにより、血糖値の急激な上昇が抑えられるため、食事を始めてから10分以上経ってから主食の米や麺を食べることもポイントになります。
野菜から食べても早食いでは意味がありません。時間をかけて食べられるように、野菜の量を多くするとよいでしょう。
食べ順ダイエットを実践してみよう
食べ順ダイエットは、食事制限と違い、食事の内容や食べる量を大幅に変える必要がありません。また、順番を変えるだけなので、外食が多い人でも挑戦しやすいダイエット方法であり、一度習慣化してしまえば、継続することも難しくありません。
体への負担もなく、面倒な準備の必要もない食べ順ダイエットをはじめてみましょう。
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