旧正月とは?|2021年はいつ?アジア圏の国々の祝い方はどんな感じ?

生活全般

毎年1月末頃から2月中旬にかけて、中国から多くの人が日本に来る光景をニュースなどでよく見かけます。

中国の旧正月にあたる時期で、中国では連休となっているため、旅行者が多くなることが背景にあるようです。

バレンタインデーやハロウィンのように海外のイベントを取り入れ、日本独自のものに変えて慣習として楽しむ日本人にしては、アジア圏では旧正月を祝うのに、なぜ日本は祝わないのか不思議です。

アジア圏では旧正月をどのように祝っているのか紹介します。

旧正月とは?

旧正月とは、旧暦の正月のことを指します。

現在、日本では「太陽暦(グレゴリオ暦)」を暦として使用していますが、以前は太陽太陰暦を使用しており、これがいわゆる旧暦と呼ばれるものです。

太陰太陽暦は「太陰暦」とも呼ばれ、日本ではそれをもとにした「天保暦」が明治5年まで使われていました。

明治6年以降キリスト教により制定された「グレゴリオ暦(西暦、新暦)」を使用しています。

なお、沖縄など一部の地域では旧正月をお祝いしているところもあります。

旧正月はいつ?

旧正月は太陰暦に基準にしているため、太陽暦での日付は毎年違ってきます。

また、旧正月は全ての国や地域で同じ日とは限りません。

たとえば、中国暦では天体の運行を基準に朔や中気がどの日に起こるかで、月の始まりや月名を決めています。

これらの天文現象が観測されるのは世界同時ですが、時差により、同じ日にならないこともあります。

旧正月(中国暦)

日付 備考
2018年2月16日  
2019年2月5日  
2020年1月25日  
2021年2月12日  
2022年2月1日  
2023年1月22日  
2024年2月10日  
2025年1月29日  
2026年2月17日  
2027年2月6日 日本では2月7日
2028年1月26日 日本では1月27日

アジア各国の旧正月の祝い方

旧正月を祝うことが少なくなった日本ですが、他のアジア各国では今も旧正月は大きな行事となっています。

アジアの国では旧正月をどのように祝っているのでしょうか。

1.中国

「春節」と言われ、一年で最も大切な祝日と位置付けられています。

日本と同じように新年を迎えるにあたり、家中隅々まで大掃除をします。

家から不幸や悪運を掃き出すためです。

大掃除を終えて、家族全員が新しい服を身に着け、たくさんの料理が並ぶ食卓を囲んで賑やかに団欒して年越しを迎えます。

爆竹も中国の祝事でかかせません。

効果的な魔除けの方法を恒例の行事としました。

大量の爆竹が一気に爆発する様子は大きな音でびっくりしますが、どこかすっきりするところがあります。

結婚している人や孫がいる人はお年玉を用意します。

旧正月の期間は既婚者や祖父母がお年玉を小さな赤い袋に入れて子ども(独身者)に手渡します。

この赤い袋を「紅包」、中のお年玉を「圧歳銭」といい、子どもが受け取ります。

「歳」は「祟」と同じ発音で、子どもを襲う祟りを抑えるという民間信仰から来ています。

2.韓国

韓国では旧正月をソルラルと呼びます。西暦の1月1日よりもソルラルのほうを大きな行事として祝います。

ソルラルでは茶礼という先祖を供養する儀式をするので、一週間前から親族で集まるために各地より大移動が始まります。

また、儀式に必要なものや、贈り物をする習慣があるので、ショッピングするにも大混雑です。

ソルラルの朝は麻風呂に入り、正装(韓服)して茶礼を行います。

茶礼が終わると韓国の雑煮「トックク」(うるち米で作ったトッ(餅)と野菜などを煮たスープ)を食べ、親族や近所の人同士で、歳拝(セベ)と呼ばれる挨拶を行います。

年配の人や目上の人に順におじぎをしていき、徳談(トッタン、祈りやお祝いの言葉)を交わします。

挨拶が終わると子どもたちにセベットンといわれるお年玉を渡します。

3.ベトナム

中国の影響を受けているため、ベトナムも旧正月をテトと呼び、祝います。

旧正月は昔から続く、ベトナムで最も重要な祝祭日となっています。

ベトナムではテトの間に先祖にお礼を伝え、幸せな新年を祈ります。

テトが近づくと、ベトナム人は旧年の不運を追い出すため、家や家具を掃除し、ピンクの桃の花、黄色い梅の花、金柑などを居間に飾ります。

旧正月に家族全員で祖父や祖母の家を訪問、新年を祝い、子供達にはお金が入 っている小さな赤い袋(「お年玉」)が振る舞われます。

料理はベトナムのちまきと呼ばれるBanh Chung(四角形) や Banh Tet(丸くて長い形)が欠かせません。

これらはもち米と豆や豚肉などをバナナの葉 などで包み、10時間から12時間ほど茹でたものです。

テト期間中の街は金と赤で彩られ、テトのシンボルとして北部では桃の花、南部では黄色の熱帯植物が頻繁に目に入ってきます。

(テトの)大晦日、ホーチミンでは年4回のうちの1回に当たる花火のイベントに参加しようと街は賑わいを見せます。

元旦は全身を黄色い衣装に包み、日本でいう獅子舞ならぬ、ムアラン(麒麟舞)が恒例行事として行われます。

4.マレーシア

移民国家のマレーシアではなんと正月が4回あります。

新暦での正月、旧暦での旧正月に加え、イスラム暦、ヒンドゥー暦の4つです。

多民族がそれぞれの文化を守り、また異文化との交流も活発な多民族国家マレーシアでは文化ごとの行事やイベントが盛りだくさんです。

その中でも人口4分の1が中国系であり、陰暦で行われる旧正月(英語でChinese New Year)の時期は街中が赤一色で染まります。

この時期はみかんが吉を運ぶ縁起がいい食べ物として会社や家庭でも食べられ、発財を願います。

また、日本と同じくお年玉として紅包(アンパオ)を配り、お祝い料理として、おせち料理である大根、ニンジン、きゅうり、くらげ、生サーモンなどを一つの皿に盛ったイーサンをみんなで一斉に食べることで結束を高めたりする習慣があります。

そして旧正月最後はアクロバティックな獅子舞の盛大なパレードで幕を閉じます。

基本的には中国の旧正月と似ています。

5.タイ

タイでは旧正月をソンクラーンと呼んでいます。

政府によって西暦の4月13~15日までのソンクラーンの期間と制定され、祝日になっています。

タイの旧暦の新年にあたることが理由になっています。

ソンクラーン前後の10日間はテーサカーン・ソンクラーンと呼ばれ休日ではありませんが祭典が行われています。

新年を祝うため家族で集まり、仏像に水をかけ清めたり、敬意を表すため、年長者の手に水をかける行事ですが、日本でもその時期放送される「水掛け祭り」が一番のイベントとなっています。

タイで最も暑い4月に行われるので、若者を中心に外国人など旅行客を巻き込み、知らない人にも水を掛けるなどかなり派手に行われます。

もちろん、中華系の人も多いため、旧暦の旧正月を祝う人もたくさんいます。

沖縄での旧正月の祝い方

沖縄では、旧正月をソーグヮチといいます。

中国との交易で栄えた琉球王朝をはじめ、独特の歴史と文化を育んできた沖縄では、中国ほど大々的に旧正月は祝いませんが、漁港などの一部の地域で、旧正月を祝う風習が今も残っています。

旧正月が近づくと、数はそれほど多くありませんが、店頭には、炭を昆布で巻いた飾りや正月用の商品が並ぶほか、正月飾りや盃を備える家庭もあります。

沖縄が本土に復帰する以前、琉球政府によって新正月化(太陽暦の正月)が進んだため、現在の沖縄では新正月が主流となってはいます。

しかし、糸満市などの漁業が盛んな地域では、旧正月の伝統が現在も残り、旧正月の元旦、漁港では早朝から縁起物の大漁旗を掲げ、家庭では御馳走を用意して旧正月を祝う風習が残っています。

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