お風呂場や台所など何かを引っ掛けたりするのに便利な吸盤ですが、付けたあとすぐに落ちてしまったり、 長年使っていた吸盤がいきなり落ちてきた経験はありませんか。
やはり根本にあるのは吸盤の吸引力にあるのかなとも思っています。
くっつかなくなった吸盤を元のようにつけるにはどうしたらよいでしょうか。
吸盤がどういった原理で壁にくっついているのか、そのあたりから考えていくとよい方法がみつかるかもしれません。
吸盤がくっつく原理とは?
吸盤を平面に押し付けることにより中の空気が抜けます。
吸盤は元の形に戻ろうとするため、吸盤と接着面の間は真空または気圧が大変低い状態になります。
このため、吸盤の周りの気圧は吸盤と接着面の間の気圧より高くなるため、吸盤を押さえつける状態になります。
吸盤を長い間使っていると、重さにより吸盤が少しずつ変形します。
少しでも空気の入り込む隙間があれば、空気が入り気圧の違いがなくなるので、このバランスが崩れ、途端に吸盤が剥がれてしまいます。
でこぼこした面に引っ付かないのもこの理由です。
くっつくはずのタイルなどで吸盤がくっつかない原因とは?
吸盤は平らな面でないと吸着力が落ち、くっつかない欠点があります。
それにもかかわらずタイルなどのくっつくはずの条件を満たしているのに、くっつかない場合は以下のような原因が考えられます。
- 接着面の壁やガラスの表面が汚れている
- 吸盤の吸着性能の重さを超えた
- 吸盤が古くなった
- 温度で吸盤が変形した
接着面の汚れが原因になっている場合は汚れを落として、再度、吸盤をつけて確認します。
また、吸盤にぶら下げるものの重さを軽くして、吸盤がつけられるか確認します。
これ以外の場合は吸盤自体の問題が考えられます。
この場合は以下のような対処法で吸盤がつくか確認してみてください。
吸盤がつかない場合の対処法
1.水でホコリなどの汚れを落とす
吸盤や付ける場所が汚れていると、吸盤はくっつきません。
カビや油分、ホコリは大敵です。吸盤と接着面に汚れがある場合には、掃除をして落とします。
しっかり洗い流し、きれいにすることが大切です。
その後、吸盤に水をつけて貼るだけです。
この方法は軽症の場合の落ちない方法です。
この方法でも落ちてしまう場合は、次に紹介する方法を試してみてください。
2.熱湯につける
古くなり、くっつかなくなってきた吸盤をよく見ると、吸盤の傘のような膨らんだ部分が、平たく変形していることがあります。
吸盤が平らになるとくっつかなくなるので、熱湯に少しの間つけておくことで元のお椀型に戻すことができます。
熱湯でホコリや油分なども取り除くことができます。
熱いうちにもう一度くっつけて、落ちなければまた使い続けることができます。
3.ハンドクリームをつける
吸盤にハンドクリームを塗ることで吸盤と接着面のわずかな隙間をクリームで補填することができます。
ハンドクリームなどに含まれる乳化剤は、吸盤のひび割れや傷に入り込んで浸透します。
表面に空気が入らなくなると、吸盤の吸着力が復活するというしくみです。
歯磨き粉なども効果があります。
どうしてもくっつかない時
上記の方法を試しても吸盤がくっつかない場合は吸盤用補助板を使うとよいでしょう。
とても便利で落ちない方法ですが、接着力がとても強いので、剥がすのがかなり難しいです。
剥がすときのことを考慮して、慎重に使用するようにしてください。
吸盤用補助板の中でも繰り返し使えるタイプもあります。
接着力が少し劣りますが剥がす際に跡が残りにくいことを考慮すれば、候補の一つになります。
それでも、吸盤がくっつかないような場合、今使っている吸盤を処分して、新しい吸盤に取り換えることをオススメします。
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