「春眠暁を覚えず」の全文や意味を知ってますか?

生活全般

春は適度な日差しを感じて、寒さから解放され体の緊張がゆるむために心地の良い眠りに誘われやすい季節です。陽気のよい春はつい眠くなってしまうときに、「春眠不覚暁」のことを思い出すことはありませんか。

これは 「春は眠い季節」 ということを表すものと思われていますが、本来の意味はちょっと違っているようです。

春眠不覚暁の全文

この有名な詩は、中国の詩人の孟浩然(もうこうねん、689年~740年)の漢詩「春暁(しゅんぎょう)」の一節です。最初の「しゅんみんあかつきをおぼえず」の部分は覚えている人が多いと思いますが、続きは分かりますか?

春暁(しゅんぎょう)

春眠不覚暁 → 春眠暁を覚えず(しゅんみんあかつきをおぼえず)

処処聞啼鳥 → 諸処に啼鳥を聞く(しょしょにていちょうをきく)

夜来風雨声 → 夜来風雨の声(やらいふううのこえ)

花落知多少 → 花落つること知んぬ多少ぞ(はなおつることしんぬたしょうぞ)

詩の意味

一般的に言われている意味は、以下のような感じです。

春の眠りが心地よく、朝が来たことにも気づかなかった。

今は鳥のさえずりが聞こえる。

昨晩は激しい雨風の音が聞こえていたが、

恐らくは花がたくさん散ってしまったのだろう。

この詩は五言一句で、四句の「五言絶句」の形式になります。絶句は、一句目、二句目、三句目、四句目からなる詩をいい、それぞれを「起句」「承句」「転句」「結句」としています。最後の「結句」に一番言いたいことを持ってくる場合が多いようです。

この詩では、春はあったかくて眠いというよりはすぐ散ってしまう花を惜しむことが一番言いたいことになります。

「春眠」は昼間のうたた寝ではない

春は気候が良く寝やすいということもありますが、冬の時期と比較すると日照時間が長くなり始めています。同じ睡眠時間でも、目覚める頃にはすっかり明るくなっているということを意味しているのです。つまり、昼寝ではなく夜の睡眠に関する詩なのです。

春は漢詩のように「暁を覚えず」になりやすい

寒い季節からだんだんと暖かくなる季節には、体の中では季節に合わせようと皮膚の表面血流量が増え、交感神経系が活発になり、日中の活動量が増える生理現象が起きやすくなります。自律神経は自分ではどうすることもできないので、体の状態が不安定になります。

このため、体は新しい状態に慣れようとしますが、うまくバランスが取れなくなり、体の不調が現れてくる場合もあるのです。疲労感やだるさが出やすく、夜はもちろんのこと、昼間も強い眠気に襲われることが増えるようです。

このことで春にはこれらが睡眠にも関係して、眠気が強くなったりするので、二度寝をしたり寝過すなども起こる訳です。

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