街頭でよく見かける献血のプラカード。
病気やけがなどで輸血を必要としている患者さんの尊い生命を救うため、参加しやすいボランティアが献血です。
献血をすると、さまざまな血液検査が無料で受けられ、かなりの医療費を節約することができます。
その他にも無料でお菓子やジュースを貰え、献血ルームもおしゃれな内装になっているところもあり、サービスが充実してきています。
献血をする場合の基準や流れ、献血するメリットやデメリットなどを解説します。
献血について
1.献血とは?
献血とは、病気やけがで輸血を必要としている人のために、自発的に無償で血液を提供することです。
日本での献血は日本赤十字社が行っています。
2.献血する場所
献血は献血ルームのほか、街頭の献血バスで行っています。
3.献血基準
全血献血 |
成分献血 |
|||
200mL献血 |
400mL献血 |
血漿成分献血 |
血小板成分献血 |
|
1回の献血量 |
200mL |
400mL |
600mL以下 (循環血液量の12%以内) |
|
年齢 |
16歳〜69歳※1 |
男性:17歳〜69歳※1 女性:18歳〜69歳※1 |
18歳〜69歳※1 |
男性:18歳〜69歳※1 女性:18歳〜54歳 |
体重 |
男性:45kg以上 女性:40kg以上 |
50kg以上 |
男性:45kg以上 女性:40kg以上 |
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年間(※2)(52週)献血回数 |
男性:6回以内 女性:4回以内 |
男性:3回以内 女性:2回以内 |
血小板成分献血1回を2回分に換算して血漿成分献血と合計で24回以内 |
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年間(※2)(52週)総献血量 |
200mL献血と400mL献血を合わせて男性:1,200mL以内、女性:800mL以内 |
- |
- |
※1 65歳以上の人の献血については、60~64歳の間に献血経験がある人に限る
※2 期間の計算は直近の採血を行った日から起算
この他にも血圧、血色素量(ヘモグロビン濃度)などの基準がありますが、当日の問診や検査で医師が総合的に判断して献血の可否が決まります。また、2回目以降の献血については前回の献血日の間隔で制約があることに注意してください。
詳しくは日本赤十字社のホームページを参照してください。
参考:日本赤十字社(http://www.jrc.or.jp/donation/about/terms/)
献血の流れ
献血当日の流れは以下の通りです。
- 受付:本人確認、同意書の記入などを行います。
- 質問への回答:現在の体調などについて質問に回答します。
- 血圧等測定:血圧(最高・最低)、心拍数の測定を行います。
- 問診:医師による問診を行います。
- 血液検査:ヘモグロビン濃度測定、血液型、血小板数(成分献血)の検査を行います。
- 採血:上記ⅰ~ⅴについて問題が無ければ採血を開始します。採血時間は、全血献血で10~15分程度、成分献血は採血量に応じて40~90分程度時間がかかります。
- 休憩:休憩場所で十分に水分補給と、少なくとも10分以上の休憩をして終了です。
献血のメリット
1.健康管理ができる
献血をすると無料で血液検査が受けられます。
これが献血の最大のメリットといえます。
検査項目を細かく指定することはできませんが、通常、病院で受ければ保険が適用されてもだいたい5,000円ほどは費用がかかるような検査が無料で受けることができます。
2.お菓子や記念品がもらえる
ほとんどの献血ルームでは、待ち時間にお菓子やドリンクを自由に食べたり飲んだりできます。
さらに、漫画が読めたり、インターネットができるところもあります。
このように献血に来た人がリラックスできるような施設になっています。
また、ちょっとした健康グッズなどの記念品をもらえる場合もあります。
献血のデメリット
1.健康被害
1%前後の稀な確率で起こることなので基本的には心配はいりませんが、献血によるめまい・けいれん・意識障害・気分が悪くなるといった症状が出ることがあります。
心配な場合は問い合わせて確認してみましょう。
2.献血当日の行動が制限される
献血後は運動・入浴・飲酒などが制限されるため、当日の予定が残されている場合にはその後の計画に支障が出ます。
なお、安静が必要となるのは当日だけのため、翌日は通常通りに行動できます。
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