「こんにちは」と「こんにちわ」の違いは?|正しい使い方とは?

生活全般
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最近のメールのやり取りなどではこんにちわと書いている人も多くなってきています。

「こんにちは」と「こんにちわ」、どちらも音にすれば同じですが、文字にすると変わります よね。

どちらが正しい使い方なのでしょうか。

日本語は一つの言葉でもたくさんの意味や使い方、漢字があり、ちょっとしたニュアンスで使う言葉も違うので便利であり少し難しい言語です。

口に出して言っていればあまり気にならない言葉でも、文章になったとたんに迷ってしまった人も多いのではないでしょうか。

「こんにちは」と「こんにちわ」の違いや正しい使い方について紹介します。

「こんにちは」と「こんにちわ」は正しいのはどちらか

挨拶で「今日は、大変お日柄も良く~」がよく使われますが、この「今日は」こそ、「こんにちは」の挨拶の由来です。

正しいのは「こんにちは」ということになります。

国語の授業では「こんにちは」と教えますし、テレビや新聞でも「こんにちは」と表記しています。

なお、「こんにちは」は次の3つの過程で変わってきたといわれています。

「今日(こんにち)はご機嫌いかがですか?」

⇒「今日(こんにち)は」 【後半が省略された】

⇒「こんにちは」 【読みやすいようにひらがなに変わった】

「こんにちは」と「こんにちわ」はなぜ間違えられるの?

理由として「こんばんは」との関係が挙げられます。

この「こんばんは」と「こんばんわ」はどちらが正しいか迷う言葉です。

実は昭和60年までは「こんばんわ」が正しい言葉であるとされていました。

このため、昭和60年までは「こんにちは」と「こんばんわ」が一般的に使われており、こうなると、2つの挨拶の言葉で、どちらが「は」で、どちらが「わ」なのかわかりにくい状況になっていました。

そのため、昭和61年に、内閣府から「こんばんわ」ではなく、「こんばんは」を正しい表記とする旨、変更されたことで末尾が「は」に統一されました。

このような経緯があり、挨拶の言葉は「こんにちは」と「こんばんは」が正しいという今の形になりました。

しかし、「こんばんわ」が正しかった時代を知っている高齢の人を中心にして、「こんにちわ」がまだ根強く使われているため、「こんにちは」と「こんにちわ」のどちらが正しいのかという疑問がよく出てくるのです。

あえて「こんにちわ」を使う意味を考えてみる

「こんにちわ」が広まりだしたのは、メールなど文章でやりとりする場で、くだけた雰囲気を演出するために使われるようになったというのがもっともらしい理由のようです。

相手の表情が読めないメールだからこそ、日本語として「こんにちは」が誤りであることが分かっていながら、たった1文字の違いで、感情の動きを細かに表現しようとしているのではないかと良い意味で解釈したいと思います。

友達とか仲の良い人の間でならいいかもしれませんが、基本的には「こんにちは」を使う方がよいでしょう。

日本語の使い方に厳しい人の場合は「こんにちは」を知らないのかと激怒される危険性があるので注意しましょう。

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