
マヨネーズは使う機会が多く、常に買い置きして常備して置く方も多いのではないでしょうか。しかし、未開封であったり、開封してあるものの賞味期限ってどのくらい持つのかあまり意識していません。
賞味期限切れのマヨネーズを見つけたということもあります。未開封や開封後の賞味期限切れのマヨネーズについて食べても大丈夫か見ていきます。
賞味期限とは
袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、記載された日付まで、品質が変わらずにおいしく食べられる期限のことです。なお、この期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
色やにおい、味などをチェックして異常がなければ、まだ食べることができます。
実は腐りにくいマヨネーズ
マヨネーズは卵、油、酢、塩を混ぜ合わせて作られています。卵を含んでいるので賞味期限は短いのではないかと思いますが、酢と塩の強い殺菌及び防腐効果があり、簡単には腐りません。
塩や酢に付けられた漬物が何年も保つということを考えれば、その効果は大きいものと理解できると思います。酢と塩を混ぜ合わされた卵は、腐りにくいのです。
マヨネーズに保存料は入っていない
賞味期限が長いので保存料が入っていると疑いたくなりますが、酢と塩は強い殺菌作用があり傷みやすい卵を包み込んで混ぜることで、菌の繁殖を防止しています。
自然の殺菌作用ですので、保存料なども一切不要です。保存料を使う必要がないため、マヨネーズはJAS規格で保存料を使用することができません。市販されている全てのマヨネーズに保存料は添加されていません。
開封前のマヨネーズの賞味期限と保存方法
1.賞味期限
未開封であれば10カ月程度は保存が可能な腐りにくい食品です。自然の力で殺菌し腐敗しにくくなっているマヨネーズは、常温での長期保存が可能です。
また、マヨネーズのポリチューブにもマヨネーズの主原料の一つである油の酸化が進まないように空気に触れない、空気を通さない工夫をしていることも長期保存が可能となる一つの要因です。
ちなみにポリチューブ入りのマヨネーズが一般的になっていますが、ビンに入ったマヨネーズも存在します。
どちらも長期保存が可能ですが、ビンの方が密閉度は高く外的要因に左右されにくいなどの理由から、賞味期限は2カ月ほど長くなります。
2.保存方法
保管条件の温度帯は10~30℃となっています。これはマヨネーズの乳化具合が保たれる温度が基準となっています。保管場所の温度が10度を下回る場合や30度を超える場合があるならば常温保存は避けた方がよいでしょう。
直射日光に当たり続けた場合や高温で長く保管されると変色したり、風味が悪くなることがあります。10度以下の低温の場合は乳化しているマヨネーズの原料が分離することがあります。
冷蔵庫に入れて保存すると、油と酢と 卵が分離してしまい、酢の殺菌力が全体に広がらず、いたみが早くなってしまいます。開封前に冷蔵庫に入れてはいけません。一度分離したマヨネーズは再度混ぜ合わせても元に戻りませんので、食べることはできません。
開封後のマヨネーズの賞味期限と保存方法
1.賞味期限
開封後のマヨネーズの保管は冷蔵庫での保管が推奨されています。冷えすぎない場所できっちりキャップを閉めた状態で1ヶ月が賞味期限の限度となり、それを過ぎても食べることは可能ですが、だんだんと味が落ちていくことになります。
ほとんどの食品のように空気に触れることで腐敗や酸化が早く進みます。状態が悪いものとして「変色している」「油と液体が分離している」「臭いや味に違和感がある」場合は、食べると危険です。
腹痛や下痢だけでなく、酸化した油をとることで体内に活性酸素や過酸化脂質が増え、老化や病気の元となります。
2.保存方法
キャップをしっかり締めて冷蔵庫で保管します。特に0℃近くの冷たい状態になると油の分離が起き劣化してしまいます。冷蔵庫の奥にある冷気の吹き出し口を避けた場所を選びましょう。温度が下がりすぎない「野菜室」での保存もオススメです。
カビの原因となるキャップの汚れはティッシュで拭くなど清潔に保つようにします。また、酸化防止のためにチューブボトルの中の空気はできるだけ抜いておくとよいでしょう。
手作りマヨネーズの賞味期限は?
新鮮な材料を使っても、工場と同じような酸化しにくい乳化の製法では作れないため、賞味期限は冷蔵庫保管で1日~数日になります。熱湯殺菌したビンや密閉容器に入れるのがオススメです。
自分好みの調合で作れるのが自家製の魅力ですが、保存には向いていないのでマヨネーズを手作りする場合は作る量については注意が必要です。
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