人は誰かと交流することなしには、生きていくことはできません。
「コミュニケーションはキャッチボール」という言葉があります。
ありふれた陳腐な一言ではありますが、まったくそのとおりであることを実感することが多くあります。
コミュニケーション能力とは、人の気持ちや感情をくみ取りながら意思疎通ができる力のことで「知識」によって向上させることができます。
なぜなら、コミュニケーション能力とは「技術」だからです。
仕事でも必要とされる「コミュニケーション能力」は自分の意識次第で高めることができます。
コミュニケーション能力の鍛え方や会話でのテクニックのほか、コミュニケーションに関する役立つ情報を紹介します。
第一印象を良くする
第一印象を良くすることを意識することは大切ですが、もっと大切なのは第一印象を悪くしないことです。
第一印象が普通であれば、人をひきつけることはできます。
しかし、第一印象が悪いと、その状態から印象を良くしていくことは、かなりの労力とエネルギーが必要になります。
つまり、第一印象が悪いと、そこからいくら努力しても、その努力が報われず、努力するだけ損となることが多くなります。
まず、第一印象を悪くしないために大切なことは頭髪や服装などの身だしなみを整えることです。
清潔感のない人は、第一印象を悪くします。
見た目が清潔であるかどうかということです。
たとえ洗ったばかりの服でもヨレヨレであれば、清潔感があるとはいえません。
当たり前のことですが、同じ服を何度も着ない。
ばれないからといって、手を抜くいい加減な態度は他の部分で結局人に伝わってしまいます。
当たり前のことができていないと確実に第一印象を悪くしますので注意しましょう。
聞き上手になる
聞き上手な人と会話をすると、とても気分がよくなります。
どのように意識すればよいか所のポイントを紹介します。
1.「聞く」と「話す」の割合を7:3程度にする
聞き上手な人の特徴として、聞く時間と話す時間の割合が7:3であるといわれています。
人は誰でも話を聞いてもらえると満足し、気分もよくなります。
しかし、聞き上手な人は話すことよりも聞くことに時間を多く割いて、相手に満足感を与えているのです。
2.相手の話に否定的な反応をしない
自分の話を肯定してもらえると自分が認められたような気分がしてとても嬉しく感じるものです。
意識していないと会話の中で、つい自分の意見や主張を述べたくなってしまうものですが、聞き上手な人はとにかく相手の話を聞き、肯定することに徹しています。
間違えても相手の意見を否定することはありません。
3.相手から教えてもらっているという姿勢
自分の知識を褒められると誰でも嬉しく感じます。
特に男性は女性から尊敬されたいという欲求が強いので、女性から褒められるととても嬉しく感じます。
聞き上手な人は、相手に教えるのではなく、教えてもらっているという姿勢で話を聞きます。
「知らなかったです」、「すごいですね」、「勉強になります」といった「自分にプラスになっていますよ」というような反応は、相手をとても嬉しくさせます。
4.相手の要求を的確に推測する
聞き上手な人は、相手が会話の中で何を望んでいるのかを的確に見極めているといえます。
たとえば、相手に質問をするときは、ただ自分が聞きたいことを質問するのではなく、相手が聞いて欲しいであろう内容について質問します。
また、悩みの相談を受けたときには、ひたすら聞くことに徹して、それからアドバイスをするスタンスでいます。
質問上手になる
質問上手にあるためには練習が必要です。
そこで、質問上手になるためのテクニックを紹介します。
1.「はい」か「いいえ」で答えれる質問をしない
「はい」か「いいえ」で答えられるようなな質問をすると、ほとんどの場合、不完全な情報しか得られず、会話が止まってしまいます。
このような質問ではなく、自由回答の質問をするとよいでしょう。
自由回答の質問を使用することで、思ってもいなかった真相や追加情報が得られることがあります。
上手に質問するには5W1H のWho(誰が)、Where(どこで)、What(何を)、When(いつ)、Why(何故)、How(どのように)を意識して質問してみましょう。
このことで、回答者に答えを考えさせ、情報を引き出しやすくなります。
2.深く掘り下げる
追加して質問することを常に考えましょう。
厳密に事実を求めていない限り、人の答えには推測が加わります。
「その答えはどのように出てきたものなのか」とか「どうしてそう思うのか」など追加の質問をするとよいでしょう。
追加の質問は真相を明らかにしたり、物事に対して自分の意見を持ったりすることに繋がるヒントをもたらしてくれることもあります。
3.沈黙の力を利用する
質問を尋ねたり、答えを待ったり、答えを聞いたり、そしてまだ待ったりするようなことに慣れましょう。
人は待つことによって情報を与えてくれることがあります。
会話の穴を埋める必要があると感じると、多くの場合、人は情報を出してきます。
この情報をもとに会話が続けることができるようになります。
4.邪魔しないこと
話している人の話の邪魔をしてはいけません。
話している内容に価値がないとあなたが判断しているというような印象を与えてしまいます。
話の邪魔をすると、かえって話している人の望む会話の流れへと強引に仕向けさせることになってしまいます。
欲しい答えを得られていないと思っても、質問をしたら相手の話を最後まで聞きましょう。
自然な間が出来たときを利用して次の質問で話を元に戻すようにしましょう。
ただ、相手の話が大きくそれている場合は、もちろん会話に割ってはいることも必要です。
その場合は、出来る限り丁寧に行いましょう。
たとえば「すみません、確認をさせていただきたいのですが、つまり・・・ということですね。」とした後、話を戻しましょう。
そうすることで、話している人に対して敬意を払っていることが分かってもらえます。
信頼関係を築く
相手との信頼関係を早く築くことができれば、相手と深い話もでき、より深い関係にもなります。
一般的には、相手との会う回数を増やすことで、信頼関係を築くことができるといわれています。
これは効果的ではありますが、とても時間が掛かるので面倒な部分もあります。
もっと簡単で、時間も掛からない方法もあります。
相手との共通点を見つけることです。
よく会話をしていると、同じ出身地だったとか、同じ出身校を出ていたとか、趣味が同じだったとか、ということがわかった途端に親近感が湧いたということはありませんか。
そして、その共通した話題で盛り上がると、その人との距離が縮まって、親しい気持ちになります。
共通点を見つけることができれば、一気に親しい関係になれて、信頼関係を築くことができますので、最初は相手との共通点を見つけるように心掛けるとよいでしょう。
楽しい会話を心掛ける
コミュニケーション能力を向上させるポイントは、誹謗中傷しない謙虚な態度も求められます。
人の悪口は、盛り上がる気がしますが、第三者を傷つける話はお互いの成長に繋がりません。
誰に対しても謙虚であり続けることが、コミュニケーション能力の質を高めていきます。
自分達以外に会話を聞かれている場合もありますので、誰が聞いても嫌な気持ちにならないような内容を話したいものです。
周りで聞いていた人も、途中から参加できるような楽しい話を繰り広げていくことを心がけましょう。
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