
舞茸の原産地は?
舞茸は、主に東北地方の栗の木などの根元に生えるキノコのことです。 サンゴのようにいくつものカサが折り重なる形状で、中には20-30kgの大きさに育つものもあります。
昔から貴重なキノコと言い伝えられ、見つけた人が舞い上がって喜ぶので「まいたけ(舞茸)」と名付けられたという説や、形が蝶の舞う姿に似ているところから名付けられたという説があります。1970年代から人口栽培がはじまり身近な食材になってきました。
舞茸の主な栄養素とは?
舞茸は、β-グルカン、ビタミンB2、B2、D、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。とくに、ビタミンB2はきのこ類の中でもトップクラス。風味や歯ごたえを生かすためにも、加熱しすぎず、手早く調理するのがおすすめです。
舞茸の主な栄養成分(可食部100gあたり)
ビタミンB2 | 0.09 mg |
ビタミンB2 | 0.19 mg |
ビタミンD | 4.9 μg |
食物繊維 | 3.5 g |
舞茸の効能とは?
1.抗がん効果
舞茸には抗がん作用のあるβグルカンが多く含まれています。βグルカンは多くのキノコ類に含まれています。代表的なものとしてはえのき、しいたけ、しめじなどスーパーで簡単に手に入るものです。このβグルカンは既にがん治療にも用いられています。
その中でも舞茸のβグルカンはちょっと特殊で他のキノコ類とは違った構造をしており、より強力な効果があるといわれています。
2.血圧・血糖降下作用
舞茸には血圧・血糖を下げる効果があり、高血圧、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞などの生活習慣病の予防に役立つとされています。
3.便秘解消
舞茸の不溶性食物繊維の働きにより、腸内の運動が活発になり便秘予防につながります。有害物質のデトックス効果も期待できるので腸内環境改善にも期待できます。
4.骨粗しょう症の改善
ビタミンDはカルシウムやリンの吸収を促進し、丈夫な骨や歯が作られるのを助ける働きがあります。妊娠期や授乳期の女性や発育期の子どもにとって重要なビタミンで、骨粗しょう症を改善する効果もあります。
5.美容効果
ビタミンB群の代謝を助ける働きにより、皮膚や粘膜を健康に保ち、肌荒れやニキビを予防する効果があります。
舞茸の保存方法とは?
舞茸を切った場合はポリ袋に入れて保存するのが基本です。切り口からはエチレン(老化植物ホルモン)が発生しやすくなるので、必ずラップで密閉してから保存しましょう。キノコ類は冷凍すると、何倍にもうまみが増すといわれています。
小房に分けて、バットに並べて冷凍し、冷凍後はポリ袋に入れて、凍ったまま利用するとよいでしょう。また、舞茸を天日で干すると、かさが減り、水分が減って味が凝縮されます。
その結果、その野菜は甘みが増すという効果がありますので1つの野菜の楽しみ方としておすすめの保存方法です。 薄切りにして、ざるに並べて、天気のよい日に日向で5〜6時間。夕方にとりこみ、ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存します。
舞茸の効果的な調理方法や食べ方とは?
舞茸に限らず、キノコ類全般にもいえることですが、水溶性の栄養分は水によって流れてしまいますので、水洗いはしません。また、熱にも分解されやすいのであまり加熱しすぎず、煮汁にも栄養成分が溶け出しているので汁ごと食べるようにすると栄養成分を摂取することができます。
汁のでない料理にする、汁を薄味にしてスープにする、炊き込みご飯などにするとよいでしょう。舞茸は歯ごたえが良くて香りもよいで食材です。よいところを生かす料理をすると美味しくいただけます。たとえば、天ぷら、ソテー、鍋、汁物もオススメです。
舞茸の効果的な食べ合わせとは?
舞茸には免疫力を高めるβーグルカンが豊富に含まれますが、これをほかの食材と合わせることで、更なる効果に期待できます。抗酸化作用を持つビタミンCとE、βーカロテンや亜鉛とは相性がとても良く、たとえば、緑黄色野菜、豚レバー、牛肉などがあります。
舞茸の見分け方・選び方とは?
舞茸は、カサの部分が肉厚で色が濃く光沢があり、触るとパリッと折れそうなものが新鮮です。古くなるにつれ、表面に水分がにじんできます。また、軸が白く、弾力のあるものがおすすめです。パックで買うときには、小房に分かれた寄せ集めではなく、一株にまとまっているものを選ぶとよいでしょう。
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