ニンジンの栄養と効能とは?|知って得する調理方法や食べ方とは?

生活全般
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どこの家庭でもニンジンは常備している野菜の一つに挙げられます。比較的安定して安いな価格で購入できるニンジンはメインとして使ってもよし、付け合せ、かさ増し、彩りとしても使えるとても使い勝手のよい食材です。

様々な料理に使えるニンジンですが、ニンジンにはどのような栄養や効果があるのでしょうか。

ニンジンの原産地は?

ニンジンの原産は中東のアフガニスタンといわれています。そこからヨーロッパに伝わった西洋系と中国などアジアに伝わった東洋系とに分かれました。日本ではそのどちらも栽培されていますが、主なものは西洋系の5寸人参や東洋系の金時人参があります。

ニンジンの主な栄養素とは?

ニンジンは、β-カロテンが豊富に含まれています。 β-カロテンは皮のすぐ内側に多いので、皮をなるべく薄くむくようにするか、皮ごと料理したほうが効果的に栄養をとることができます。

β-カロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変換されます。夜間の視力の維持、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。また、β-カロテンは、油に溶けやすい脂溶性ビタミンなので、油といっしょに調理することで吸収力があります。

ニンジンの主な栄養成分(可食部100gあたり)

β-カロテン6700μg
ビタミンE0.5mg
カルシウム26mg
カリウム270mg
食物繊維2.4g

ニンジンの効能とは?

ニンジンの栄養面では、緑黄色野菜の特徴であるβ-カロテンの多さが特長の一つです。β-カロテンとはカロテノイドという色素の一種で、もっとも多く植物に存在する橙色の脂溶性色素です。

β-カロテンは体内でビタミンAに変換して、皮膚や粘膜を丈夫にしたり、視力の維持や、がんの予防、免疫力の強化、アンチエイジングなど、健康を保つために重要な働きをする栄養素です。

また、ビタミンAに変換される栄養素は、ニンジンの様に植物性食品に含まれるカロテノイドと、レバーなどに含まれるレチノールに分類されます。

レチノールは食べ過ぎると過剰症になり肝機能障害などの心配がありますが、カロテノイドは必要な量だけ体内でビタミンAに変換するという優れものなので過剰症の心配はありません。

ニンジンの保存方法とは?

ニンジンは、湿気に弱いのでそのまま冷蔵庫に保存するときは新聞紙などで包みます。新聞紙で包むことで、ニンジンの乾燥を防ぎます。冬など寒い季節は新聞紙に包み、箱のまま冷暗所に保存しても大丈夫です。

葉付きの物は、葉の部分を根もとから切り落とし、葉の部分と根の部分を別々に保存しましょう。なお、エチレンガスを発するりんごと一緒に保存すると苦みが出やすくなるので避けましょう。

切った物はラップで包んで冷蔵庫に入れておき、3、4日くらいで使い切るようにしましょう。また、ニンジンは冷凍保存ができますが、そのまま冷凍してしまうと使うときに不便なので、調理しやすい形に切ってから冷凍するようにするとよいでしょう。

ニンジンの効果的な調理方法や食べ方とは?

ニンジンは、生食でも加熱調理でも美味しくいただける、万能野菜です。皮に近いところにβ-カロテンなどの栄養素が多く含まれているので、たわしなどで表面の汚れを落としてから、出来るだけ皮付きのまま料理に使いたいところです。

気になるようだったら、ピーラーで薄く皮をむいて使うとよいでしょう。生でたべるならば、すりおろしたり、千切りやスティック状に切ってサラダにして食べると美味しいです。

ただ、サラダに使う調味料も、カロリーを気にして「ノンオイル」とかを選んでしまいがちですが、ニンジンのβ-カロテンを取り入れるために、オイルが使用されているタイプのドレッシングやマヨネーズをあえて選ぶのがポイントになります。

これは油がβ-カロテンを効率よく吸収することによるものです。加熱調理をするときも同様に相性のいい油を使って、葉の部分も細かく刻んで一緒に使って調理するとよいでしょう。サラダ、煮物、和え物、炒め物などの調理に幅広く使えるので、いろんな料理を楽しめます。

ニンジンの効果的な食べ合わせとは?

ニンジンとトマト、白菜、キャベツ、チンゲン菜などと一緒に食べると老化防止、ガン予防に効果があるといわれています。また、玉ねぎ、セロリ、ワカメなどと一緒に食べると糖尿病の予防に効果があるといわれています。

さらに、かぼちゃ、ブロッコリー、小松菜と一緒に食べると眼精疲労、眼病予防に効果があり、ごぼう、たけのこ、コンニャクと一緒に食べると動脈硬化や高血圧の予防と便秘の解消につながるといわれています。

ニンジンの見分け方・選び方とは?

表面につやがあり、デコボコが少なくてなめらかな物を選びます。表面が荒れているものは甘みも少なく味も落ちるので避けます。色が濃く鮮やかで赤みが強い物ほど、カロテンが多く含まれます。

形に関しては太めで全体に丸みがある物を選ぶようにします。先のとがった物は避けるようにしましょう。葉付きのものは収穫してから日数が経っていません。葉付きのニンジンを買ったら、すぐに葉を切り落としましょう。

そのままにしておくと葉に栄養をどんどんと奪われます。葉を切り落とした断面が太いものほど、葉に養分を取られているので、断面が細いものを選びます。また、断面が黒いものは、古くなっているので甘みや味が落ちるので避けましょう。

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