突然の事故や病気に備えるために、多くの人々が保険に加入しています。
その中でも「逓減定期保険」という保険商品があります。
この逓減定期保険は、一般的な定期保険とは異なる特徴を持っています。
一体どのような保障内容であり、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
今回は、逓減定期保険について詳しく解説し、その魅力と注意点をご紹介します。
保険の知識を深めながら、自身や家族の保険プランを見直してみませんか?
逓減定期保険とは
逓減定期保険とは、契約後から保険期間満了までに保険金額が契約当初の金額から年々一定の割合で減少していくタイプの保険です。
保険金額が年々減少するので保険料は通常の定期保険より割安になります。
保険期間は10年、20年などの一定期間のタイプと60歳、65歳など特定の年齢に達するまでのタイプがあります。
保険金額は設定した保険金額から年3%、年4%などの決まった割合で減っていきます。
逓減の仕方は、保険商品や設定タイプによって様々です。
子どもの成長に合わせて、毎年死亡保障額すなわち必要保障額が減っていく逓減定期保険は合理的といわれています。
逓減定期保険の利用方法
逓減定期保険は、死亡・高度障害保障だけに絞った掛け捨て型の保険で、毎年所定の割合で保障額が減っていくため、無駄のない合理的な保障額を、割安な保険料で準備することができます。
以下は、具体的な利用方法です。
・ライフプランやライフスタイルの変化に合った無駄のない必要保障額を割安な保険料で確保する。
・住宅ローンで、団体信用生命保険に加入しなくてもいいケースでは、逓減定期保険を他の保険とうまく組み合わせて効率的に活用する。
・事業主や中小企業では、万一の場合に借入れが残らないようにするために、借入金の返済に合わせて、代表者(借入者)が逓減定期保険に加入することがある(中小企業の場合、代表者は個人でも連帯保証人になることが多い)。
逓減定期保険のメリット・デメリット
逓減定期保険のメリット
保険金額が徐々に減るためメリットのないように感じますが、保障金額が少なくなれば、月々の保険料を安くできます。
商品によっては、最初の支払保険料と比較して半額程度に抑制できる保険もあります。
逓減定期保険の加入は子どもが生まれたときが良いでしょう。
子どもが生まれると養育費がかかります。
自分に万が一のことがあった場合、保険金がもらえるように保険に加入するのは賢明です。
子どもの成長とともに必要となる養育費は少なくなるので保険金額が年々減少する逓減定期保険に加入することは保険料の節約効果にもつながります。
逓減定期保険のデメリット
必要保障額が増えるようなライフステージの変化に対応できていないという点です。
たとえば、子どもが産まれた、子どもが私立の学校へ通うことになった場合など、必要保障額が増やさなければいけないのに一定期間を過ぎると保険金が減少することになります。
逓減定期保険を取り扱っている保険会社は減っている
この逓減定期保険はとても合理的な保険ですが、より合理的な定期保険「収入保障保険」が主流となったため、この逓減定期保険を取り扱う保険会社は数社のみとなってしまいました。
収入保障保険は逓減定期保険と同じく、掛け捨て型で、保障額が年々減っていく保険です。
大きな違いは、保険金の受け取り方です。
逓減定期保険はまとめて受け取ることができますが、収入保障保険は、まとめて受け取るか年金として受け取るかを選ぶことができます。
この年金で受け取ることができるしくみがあることにより、収入保障保険が主流になっています。
見逃せない!逓減定期保険の魅力と見直しのチャンス
逓減定期保険について詳しくご説明しました。
その柔軟性と魅力は見逃せません。
逓減定期保険のメリットとしては、初期の保険料が低く抑えられる点や、借入金返済などで保険の必要性が減少する場合に適している点が挙げられます。
ただし、保障額が減少していく点や、長期的な保障が必要な場合には向かない場合もあります。
保険の見直しを検討する際には、以下のポイントを押さえましょう。
保険の必要性の見直し
現在のライフスタイルや家族の状況に合わせて、保険の必要性を再評価しましょう。
保障内容の比較
逓減定期保険だけでなく、他の保険商品との比較も行いましょう。
保障内容や保険料などを十分に検討し、自身に最適なプランを見つけましょう。
ライフプランの見直し
保険だけでなく、将来のライフプラン全体を見直しましょう。
将来の目標や財務計画に合わせて保険を選択し、しっかりと準備しましょう。
逓減定期保険は、状況に応じて柔軟に保険プランを設計する上で有用な選択肢です。
保障内容や保険料、将来の見通しを考慮し、保険の見直しを検討してみることで、より適切な保険プランを見つけることができます。
自身や家族の将来をしっかりと守るために、保険の見直しにチャレンジしてみましょう!
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