無選択型保険

無選択型保険 保険

将来の保障を考える上で、無選択型保険は注目に値する保険の一つです。

保険用語解説において、今回は無選択型保険に焦点を当ててご説明します。

保険の見直しや新たな保険契約を考える際には、無選択型保険のメリットや適用条件について知ることが重要です。

保険料の設定や受け取れる保険金の範囲など、詳細に解説していきましょう。

無選択型保険の特徴を知ることで、保険の選択肢を広げ、より適切な保障を手に入れるきっかけにしていただければと思います。

無選択型保険について

一般的に生命保険に加入する時に健康状態や職業などについて保険会社に告知する義務がありますが、無選択型保険は告知や医師による診査が必要ないため、健康状態に不安がある人でも加入することができます。

しかし、すべての人が加入できるかというとそうではありません。

健康状態の告知項目以外での審査があるためです。

無選択型保険に加入できない例

危険性の高い職業への制限

たとえば、レーサーや格闘技を職業としている場合は一般の職業と比べて、明らかに傷病のリスクが高くなります。

加入者の公正性を保つという観点から危険職種に該当していると加入できない場合があります。

引受限度額を超えてしまう方

すでに他の保険で例えば入院保障が1万円となっている場合、申込先の保険会社がこれ以上保障を持つ必要がないと判断されると加入ができないことがあります。

一方で保険会社が保険金・給付金を支払う確率が高くなるので、保険料も非常に割高になります。

また、死亡保障については、契約後2年間など、一定期間内に疾病により死亡した場合は死亡保険金ではなく既に払い込んだ保険料相当額が支払われるなどの制限もあります。

無選択型保険のメリット・デメリット

メリット

・健康状態の告知が不要で誰でも加入することができます。

デメリット

・保険料が割高です。(払込総額が保険金を上回る場合もあります。)

・既往症の再発または悪化による入院や手術は保障の対象外になります。

・保険金や給付金の上限が低く設定されます。(数百万円程度が多いです。)

・加入後2年間は、死亡保険金ではなく払込保険料相当額が支払われます。

無選択型保険とは、告知なしで加入できる保険ですが制約が多いため、限定告知型保険や引受基準緩和型保険に断られた方が、最後に検討する保険の位置付けとなります。

告知・診査基準による保険の違い

告知・診査基準による保険の違い(一覧表)

持病が場合の保険選びの進め方

「一般の保険」に加入できる方にとって、「引受基準緩和型」や「無選択型」に加入するメリットはほぼありません。

また、保険の加入条件は各保険会社によって異なりますので、 一つの会社に引受を断られても、別の会社も調べてみることをオススメします。

一般の保険を検討する

過去に病気が原因で保険加入を断られたとしても、以前の病状から改善されている場合、保険商品によっては一般的な保険に加入できる可能性があります。

一定期間保障に条件付で保険料が割増しとなる場合もありますが、無選択型保険に比べると有利な条件で加入できます。

引受基準緩和型保険を検討する

持病などが原因で一般的な保険に加入できなかった場合は、引受基準緩和型保険を検討します。

一般の保険に比べて保険料は若干高くなりますが、健康状態の告知項目も少ないので加入しやすくなっています。

告知なしで加入できる無選択型保険に比べて保険料は安いので、無選択型保険を選ぶ前に検討します。

無選択型保険を検討する

引受基準緩和型保険にも加入を断られた場合には、無選択型保険を検討しましょう。

健康状態に関わらず加入できますが、デメリットや注意点も多いので、保障内容をよく理解してから加入します。

なお、無選択型保険しか加入できなかった方でも、既往症の悪化や再発がなければ引受基準緩和型保険に乗り換えられる場合があります。

既に無選択型保険に加入している方も、引受基準緩和型保険に変更できるか保険会社に確認してみましょう。

保険選びに新たな視点!無選択型保険で見直しを検討しましょう

無選択型保険についての解説を通じて、保険の見直しを考えるきっかけを提供できたことを嬉しく思います。

無選択型保険は、健康質問や検査の手続きを簡略化し、スムーズな契約が可能な保険形態です。

一定の制約はありますが、手間をかけずに保険に加入できるという利点があります。

保険の見直しは、自身や家族の将来に向けて重要なステップです。

無選択型保険を含め、さまざまな保険商品を比較検討し、自身のニーズや予算に最適な保障を見つけることが大切です。

保険料、保障内容、契約条件などを注意深く考慮し、専門家のアドバイスも積極的に活用しましょう。

保険の見直しを行うことで、不必要な重複保険を整理したり、保障内容を見直したりすることができます。

無選択型保険を検討する際には、自身の健康状態や将来の予測を考慮し、制約を受けずに契約できるメリットを活かしましょう。

保険は人生の安心の一翼を担う重要なツールです。

ぜひ時間をかけて保険の見直しを行い、より適切な保障を手に入れるための一歩を踏み出してください。

専門家のサポートや比較サイトの活用も有効です。

自身や家族の将来をしっかりと見据えながら、保険選びを進めていきましょう。

 

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