免責

免責 保険

保険の契約書を見ると、必ずと言っていいほど免責という言葉が目に入ります。

では、免責とは一体何なのでしょうか?

保険用語解説では、今回は免責について分かりやすく説明していきます。

保険を理解し、免責の意味を知ることで、将来の保険の選択や見直しに役立つ情報を得ることができるでしょう。

さあ、免責の世界に飛び込んでみましょう!

免責とは

生命保険における免責は、被保険者の死亡や特定の状態の発生によって支払われる保険金に適用される自己負担額を指します。

具体的な免責の金額や条件は、契約内容や保険会社によって異なる場合があります。

たとえば、ある生命保険契約において、死亡時に100万円の保険金が支払われるとします。

この契約には10万円の免責が設定されている場合、被保険者が死亡した場合には、保険会社は10万円を免責とし、実際に支払われる保険金は90万円となります。

免責の金額は、被保険者の死亡や特定の状態の発生が契約の範囲内である場合に適用されます。

生命保険における免責は、保険会社が保険料を抑えるための要素として利用されます。

免責の設定により、保険会社は被保険者が一定の自己負担を行うことを期待し、保険料を割安に設定することができます。

免責は生命保険の契約内容によって異なります。

免責の金額や条件は保険契約書に明記されており、契約を締結する前に注意深く確認する必要があります。

免責の金額が高いほど、被保険者や受益者はより大きな自己負担を負うことになりますが、その分保険料は一般的に低くなる傾向があります。

免責事由

「免責事由」とは、保険金支払いの「例外」で、例外にあてはまるケースでは保険金は受け取れません。

生命保険に入っておけば、どんな理由でも被保険者が亡くなれば保険金が支払われるというわけではありません。

保険会社がつぶれてしまうのを防ぐためや保険金に関する犯罪を防止するために免責事由を定めています。

場合によっては、保険金が支払われないことがありますので、気をつけなければなりません。

たとえば、戦争や内乱や革命など、人がたくさん亡くなってしまうようなことが起きた場合は、保険金は支払われません。

津波や地震などの災害も免責事由に当たります。

また、生命保険に加入した後、契約者が保険金の受取人に殺害されたり、契約者がわざと事故を起こして怪我をするなど、保険金詐欺に当たる場合も保険金はもらえません。

さらに遺族に多額の保険金を残すために、自殺する前に生命保険に加入しようと考える人も多いのですが、保険会社によって契約後1~3年経過しない場合、自殺による保険金は支払われないようになっています。

なお、生命保険加入時に、自分の健康状態を報告する必要がありますが、嘘の報告をしていた場合は告知義務違反になるため、保険契約そのものが破棄されることになります。

免責期間

「免責期間」とは、保険金が支払われない期間のことです。

具体的には、以下のようなケースがあります。

がん保険の免責期間

がん保険の場合、契約が成立してもすぐに保障が始まらず、契約成立から一定期間経過後から、契約上の責任開始となる場合があります。

免責期間は通常、3ヵ月または90日としている保険会社が多いようです。

免責期間中に発症したがんは保障の対象とならず、契約は無効となります。

医療保険の免責期間

一部の医療保険や古いタイプの医療保険などには、入院給付金(1日当たり○○円)というようなケースに関して免責期間がある場合があります。

たとえば、免責期間が4日となっている場合は、入院4日目までの入院給付金の支払いはありません。

自殺による免責期間

保険会社は約款で「自殺免責期間」を定めています。そのため、契約上の責任開始日または契約復活時から一定期間の自殺に関しては、死亡保険金は支払われません。

この免責期間は保険会社や商品によって異なっており、1~3年としているところが多いようです。

上記以外にも保険金を低くするため特約で免責範囲を設けることもあります。

生命保険へ加入する際には、どのような免責事由や免責期間などあるのか確認する必要があります。

免責の重要性を知って保険を見直そう!

免責についての解説を通じて、保険の本質を理解できたと思います。

保険契約をする際には、免責の存在や内容を確認することが重要です。

保険金を受け取る際に自己負担となる免責額や免責割合は、保険料や保障内容とのバランスを考える上で大きなポイントとなります。

保険契約を見直す際には、免責の設定に注目しましょう。

免責額が高いと、実際に保険金を受け取る際に自己負担が増える可能性があります。

保険料とのバランスを考えながら、免責の設定を見直すことで、より適切な保障を手に入れることができます。

また、免責の対象や適用条件にも注意が必要です。

保険契約の細かい記載を確認し、どのような状況で免責が適用されるのかを把握しましょう。

特定の状況や事故に関しては免責が免除される場合もありますので、自身の保険契約の内容をしっかりと理解しましょう。

保険の見直しは、より充実した保障を手に入れるための貴重な機会です。

専門家のアドバイスや比較サイトの活用もオススメです。

免責の重要性を理解し、保険契約の見直しに積極的に取り組んでみてください。

自身や家族の将来をしっかりと守るために、適切な保障を選ぶことが大切です。

 

コメント