契約者・被保険者・受取人

契約者・被保険者・受取人 保険

生命保険の契約には、「契約者」「被保険者」「受取人」というものがあります。

保険契約には、複数の役割を持つ人が関わります。

まず、保険契約を締結する人を契約者と呼びます。

契約者は、保険料を支払うことで、保険会社と契約を結びます。

保険契約において、もうひとつ重要な役割を持つのが被保険者です。

被保険者とは、保険金が支払われる対象者であり、契約者と同じである場合もありますが、異なる場合もあります。

そして、保険金が支払われる場合、受取人に支払われます。

受取人は、契約者が指定した人物であり、契約者が亡くなった場合は、相続人が受取人となります。

これら3つの役割は、保険契約において非常に重要な役割を果たしており、それぞれの立場で契約内容を理解し、納得した上で契約を行うことが大切です。

契約者

生命保険会社と契約を結び、保険料を支払う人のことです。

契約上の権利・義務があります。

権利は保険金の減額や支払い方法、保険期間の変更、代理人請求者の指定などがあります。

義務は保険料の払込み、転居したなど生命保険会社に登録してある内容に変更がある場合や被保険者に生命保険会社へ知らせるべき事項が発生した場合の「通知義務」などがあります。

被保険者

保険の対象になる人のことです。

被保険者の生死、被災、疾病などが保険金や給付金の支払対象になります。

たとえば、補償(補償)の対象となる被保険者が入院をすれば入院給付金、死亡すれば死亡保険金が契約内容に従って支払われます。

被保険者は契約者と同一人である場合もありますし、別人であることもあります。

契約例としては、下記の通りです。

【契約者=被保険者の例】

契約者:夫

被保険者:夫

上記の場合は、契約者、被保険者がともに夫で、保険料の負担者、保障(補償)の対象者も夫になります。

【契約者≠被保険者の例】

契約者:夫

被保険者:妻

上記の場合は、契約者が夫なので、保険料の負担者は夫、保障(補償)の対象者は妻になります。

受取人

保険金や給付金を受け取る人のことです。

契約者、被保険者及び受取人を誰にするかは、保険商品や家庭によって異なります。

たとえば、学資保険の場合は契約者が親や祖父母、被保険者は子どもで、生命保険は被保険者が夫で受取人が妻というケースが多くあります。

保険金の受取人として指定できるのは、二親等までとされています。

二親等というのは祖父母や孫のことを指します。

したがって、被保険者の配偶者や子から、兄弟や父母、祖父母や孫といった範囲になります。

契約形態で税金が異なる

生命保険会社から支払われる保険金や給付金は、受け取る種類や契約形態で課税対象になる場合があり、契約者、被保険者、受取人の関係によって異なります。

医療保険の入院給付金や手術給付金は非課税ですが、死亡保険金や満期保険金、年金保険金は、所得税・住民税、贈与税、相続税がかかることがあります。

契約者・被保険者・受取人(契約者が夫の場合にかかる税金)の一覧表

保険金に関する所得税・住民税の注意点

保険期間5年以下の一時払い養老保険などの場合は、20%源泉分離課税になります。

給付金

「不慮の事故や病気などを理由とした給付金は非課税」と法律で決められている為、給付金や生前給付保険金は非課税となります。

給付金……入院給付金、通院給付金、手術給付金など

生前給付保険金……特定疾病保険金やリビング・ニーズ特約保険金

生前給付保険金を受け取った後、被保険者が死亡して、保険金が現金などで残っている場合は相続税の課税対象になります。

個人年金保険

個人年金保険は「契約者≠受取人」の場合、年金の受取り開始時に贈与税が課税されます。

たとえば、契約者が夫、受取人が妻の場合「夫からの贈与で妻が年金を受取る権利を取得した」と見なされて、贈与税の課税対象になります。

また、個人年金は基本的に雑所得として所得税・住民税の課税対象となります。

保険契約の主要な役割者について知ろう

保険契約には、契約者、被保険者、そして受取人といった主要な役割者がいます。

契約者は保険契約を締結する人であり、保険料を支払います。

被保険者は、保険が適用される人であり、保険金が支払われる条件を満たした場合に保険金を受け取ります。

受取人は、保険金が支払われる場合にその受け取りを行う人です。

これらの役割者は、保険契約において重要な役割を担っています。

たとえば、保険料を支払う契約者は、保険料の支払いが滞ると保険が解約されたり、保険金が支払われなかったりするリスクがあります。

一方、被保険者は、保険金が必要な時に適切な条件を満たす必要があります。

また、受取人は、保険金が支払われる場合に、その受け取りを行うことができます。

保険契約において、これらの役割者がどのような役割を担っているかを理解することは、保険を見直す上で非常に重要です。

たとえば、保険契約を締結する際に、被保険者や受取人を適切に指定していない場合、保険金が支払われなかったり、不適切な人物に支払われたりする可能性があります。

また、契約者が保険料の支払いを滞らせた場合、保険が解約されたり、保険金が支払われなかったりする可能性もあります。

保険契約を見直す際には、自分が担う役割や、指定している被保険者や受取人が適切かどうかを確認することが重要です。

また、契約者として自分が保険料を支払う立場にある場合には、支払いが滞るリスクについても再確認する必要があります。

保険契約における役割者の意味を理解することで、自分自身の保険契約を見直し、より適切な保険を選ぶことが大切です。

もし保険の見直しを検討されている場合は、保険の専門家に相談することをオススメします。

保険の契約に関する詳細な情報や、個人のライフスタイルやニーズに合わせた最適なプランを提案してくれることが期待できます。

 

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