財布が空になった時が最も人を傷つける
日本人は、そもそもお金について話すこと自体、どこか「恥ずかしいこと」「はしたないこと」と考えているフシがあります。
親も子どもにお金のことはあまり話しませんし、家族の間でも、お金について真剣に話し合うことは少ないのではないでしょうか。
小学校でも、先生から「学校にお金を持ってこないように」と言われます。
お金がなくなると面倒なことになるからという理由もありますが、教育の場にお金の話が入り込むのは適切でないという考えもあるように思います。
実際、小学校の授業で、お金に関するテーマが取り上げられることはほとんどありません。
商業高校や大学の商学部などを除くと、中学・高校・大学の授業で、お金に関する正しい知識を教えてもらうことはほとんどありません。
日本では、子どもには「お金を持たせない」「お金のことをできる限り考えさせない」というのが親や学校に共通する考えです。
一方、世界中でたくさんの大富豪やノーベル賞受賞者を輩出しているユダヤ人の場合、子どもにお金について徹底的に教育します。
ユダヤ社会では、お金を交換の道具と考えるとともに、お金は人を幸福にし、祝福するものと考えられています。
そして、彼らは20世紀半ばまで祖国を追われ迫害を繰り返し受けてきたがゆえに、子どもたちには「お金は奪われれるけど、身につけたお金儲けの知識は奪われない」という知恵を身につけさせようとします。
それは儲け方を知っていれば、お金を奪われてもすぐに取り返すことができるからです。
日本では、お金がないために犯罪に手を染める人が増えてきています。
その日の食料に困り、コンビニ強盗やひったくり事件などが連日のように報道されるような世の中になってしまったのです。
刑務所から出所したばかりの人が、お金がないために罪を犯し、再び刑務所に戻るようなこともよくあります。
ユダヤ社会では「カラの財布が最も人を傷つける」という教えがあります。
また、「お金に色はついていない」といわれています。
不正な手段でお金を得ることはまったくの論外ですが、会社からのもらう給料も「不労所得」も同じお金です。
サラリーマンがリストラにあえば、あっという間に財布はカラになってしまいます。
そうならないためにも、お金儲けに対する偏見を捨てることだと思います。
カードの罠
お金儲けに対する偏見もよくないことですが、お金の使い方に無頓着すぎるのも困りものです。
いくら不労所得が毎月入るようになったといっても、端から使っていたのでは、すぐになくなってしまいます。
そうならないためにも、誘惑に負けない自制心が必要になります。
世の中にはどうしてもお金が貯まらない人と、コツコツ貯め込むのが得意な人がいます。
おそらく幼い頃の家庭環境や、その後のお金との付き合い方や接し方によって、このような差が生まれるのだろうと思っています。
お金が貯まらない人は、子どもの頃から、もらったお小遣いをすぐに使っていたタイプではないでしょうか?
月初めにすでにお小遣いがなくなり、欲しいものが買えない状況になると親が買ってあげるとかしていると、毎月のお小遣いの意味がなくなってしまいます。
欲しいものがあってもお金がないときは、3カ月分貯めて買うとか、計画的に少しずつ使うといったやりくりを、子どもは月々のお小遣いを通して学ぶわけです。
しかし、親が子どもの欲しがるままにモノを買い与えていたのでは、子どもは正しいお金の使い方を学ぶことができません。
そのまま大人になってしまうのは、かなり危険なことだと思います。
このように欲しいものがあったらすぐに買ってしまうという癖は、大人になってからもなかなか治ることはありません。
ほとんどの方は大学生や社会人になると、すぐにクレジットカードをつくるでしょうが、その癖が抜けないと、カードの罠にかんたんにハマってしまいます。
カードを利用すれば、ポイントやマイルは貯まりますが、その何倍もの借金が溜まっていることを忘れないでください。
カードを頻繁に使う癖がつくと、毎月利用代金の決済に追われることになり、場合によっては、残高不足のため、キャッシングをするようになります。
一度、この負のサイクルにハマると抜け出すのは困難で、このな状況に陥ると多くの人が自己破産になってしまいます。
「財布がカラになる」ことが一番怖いということを肝に銘じて、お金を大事に使うようにしてください。
国に搾取されるサラリーマン
サラリーマンには源泉徴収制度というものがあります。
この制度は簡単にいれば、会社が従業員に代わって、国や自治体に税金を払う制度です。
自分で確定申告をしなくてもよいため、この制度をありがたいと思っているサラリーマンの方も多いことでしょう。
実はその裏で国はサラリーマンに気づかれないようにこっそりと好き勝手に搾取しているです。
もともとこの制度は、ナチスドイツが戦費調達のために始めたものでした。
日本もそれに倣って太平洋戦争突入を目前にした1940年に導入しました。
しかし、緊急時をしのぐための一時的な制度であったことから、戦後GHQが廃止を求めました。
また、当時の大蔵省にとって、この源泉徴収制度は確実に税金を徴収できる自動集金システムであり、当然手放したくはありません。
さらに、税務署にとっても、徴税事務を会社に代行してもらうメリットを手放したくはありません。
結局、サラリーマンについては、源泉徴収制度を残すことになりました。
このしくみが残ったことにより、会社からサラリーマンに現金が支給される前に国が真っ先に税金と社会保険料を天引きされているのです。
国は財政状況が悪化すると税金や社会保険料の徴収率を引き上げるだけで簡単に徴収額を増やすことができるのです。
国にとってはサラリーマンの懐だけは確実に計算ができ、非常にありがたい存在なのです。
そこからくる安心感が、行政のムダ遣いが減らない原因でもあるのです。
残念なことですが、サラリーマンは自分で直接税金を納めることがないので、自分がどのくらい税金や社会保険料を納めているのかについて無頓着です。
月々の給与明細を見ればわかるのですが、源泉徴収制度による影響でサラリーマンの納税意識はかなり低くなっています。
サラリーマンは国によって、どれほど搾取されているかということから目をそらされているのです。
こうしたことに強い疑問を感じないのも、子どもの頃からのお金に関する教育をきちんと受けてこなかったことの結果なのです。
残りの人生を幸せなものにするためには
日本人の多くはお金についてきちんと教育されてきませんでした。
今さら子どもの頃に戻ることはできません。
親や学校の先生を責めてもしかたがありません。
そもそも、親や学校の先生もきちんと教えられていなかったのです。
でも、今からでも遅くはありません。
お金に対する意識を高く持っていれば、人生を幸せなものに変えることができるのです。
実は、「不労所得」で生活を豊かにする上で非常に大切なことは、お金に対する意識の高さなのです。
お金が入ったらすぐに使ってしまったり、お金に対して無頓着であると安定した「不労所得」を得ることなど決してできません。
そして、家族でお金の大切さ、ムダ遣いのバカバカしさといったことについて真剣に話し合うように努めてください。
誰かに話すことを通じて。お金についての考え方も良い方向に変わっていくはずです。
こうしてお金に対する考え方が変われば、「不労所得」は後ろめたいものという考え方もなくなることでしょう。
「不労所得」を得ることで生活に余裕ができれば、心も穏やかになり、表情もにこやかになります。
そうなると自然と人が集まり、友人や仲間が増え、人生が楽しくなります。
何度も繰り返しますが、最初の一歩を勇気を持って踏み出すことで、楽しい人生を過ごす可能性が生まれてくるのです。
本当にやりたいことをやるのが人生
現役世代で老後が心配だと思っている方は多いと思いますが、心配しているだけでは何も解決しません。
全ての日本人が、元気で働けるうちに老後の備えをしなければならないのです。
2020年の厚生労働省データで日本人の平均寿命は、男性が81.64年、女性が87.74年となっていますので、65歳まで働くとしても、それ以降の老後資金を20年分程度は用意しなければなりません。
現役のときと同じような生活を望むとすれば、年間200万円程度は確実に不足するはずです。
200万円×20年で4,000万円は少なくとも用意する必要がありそうです。
人生を楽しもう
もし、現時点で楽しいはずの人生が楽しくないのであれば、自分の気持ちと反したことを毎日しているいるからではないでしょうか?
仮に人生80年として、一生に与えられた日数は29,200日です。
時はこうしている間にも砂時計の砂と同じスピードで過ぎ去っているのです。
その気になれば、今からでもやりたいことをするのは可能です。
もちろん、すぐには叶わないこともあると思いますが、目標に向かって全力で頑張りましょう。
進み続けていれば、必ず目的地に到達するはずです。
人生における最大の悲劇は、やりたいことがあるのにチャレンジせずに終わることです。
今まで苦労してきた方が、「不労所得」を得て豊かな人生にすることはそれほど難しいことはないはずです。
時間的自由と経済的自由を手に入れることを夢見て頑張っていきましょう!
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